1か月のオーダーメイド型インターン【末吉 南詩】

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新鮮で、どこか懐かしい。そんな私の一ヶ月。

「なんで急に新潟!?」「あんた変人だねぇ。」

長めの夏休みの間に留学先から日本に帰国した私は、帰ってくるやいなや新潟へと旅立ちました。

新潟に行く前に沖縄の実家に数日寄ったのですが、その際に家族や友達からこう言われてしまいました。それもそのはず。新潟には親戚も知り合いもいない。文字通り縁もゆかりもない土地です。

そこへ旅行で行くならまだしも、農作業がしたくて行くのです。まぁまぁ、いいじゃん。若いんだし(?)と、周りを半ば強引に納得させていざ出発です。 期待と不安、緊張を胸に抱えながら新潟に初上陸し、私の短い冒険が始まりました。

参加の動機

大学で政治学を専攻しており、実家も農家ではないので何もわからない状態でしたが、私は食べることが大好きな上に原田マハさんの「生きるぼくら」という稲作を題材にした本が好きだったので、自分でも見てみたい、やってみたいと思うようになりました。 お米なら新潟でしょ!という単純な考えで色々調べ始め、にいがたイナカレッジさんに辿り着きました。

活動の内容

私のプログラムは新潟県内の三ヶ所の受け入れ先をまわって様々な形態の農業を体験するものでした。 一ヶ所目は南魚沼市の大規模農家、二ヶ所目は柏崎市高柳町の中山間地域で農業を営む農家、三ヶ所目はお仕事を退職後に生活の中で農業や地域活性化に携わる関川村の方でした。

気づき

人の魅力

この一ヶ月間で出会った人たちは、素敵で尊敬できる方々ばかりでした。受け入れ先のご家族はみなさん温かくて、こんな大人になりたい、こんな風に歳を重ねられたらな、と思わせてくれる方達でした。

また、会ったばかりの方にも気軽に話しかけていただき、よく来たね、と言ってくれたり、なんで新潟に?と興味津々に聞いてくれたりするのが嬉しかったです。「昔沖縄に行ったことあるのよ」と言い、当時のことを思い出して涙を流す人もいました。 関わった全ての人と再会することはきっと難しいですし、名前も聞けなかった人たちもたくさんいます。それでも、その人たちと関わりを持った中で感じた温かみと感謝の気持ちはきっと消えないんだろうな、と思う今日この頃です。

写真:近所のおじいちゃんからどっさりいちごをいただきました…!!

初めての経験だらけ

初めての新潟、初めての農業。見るものから食べるもの、体験することまで、初めてで新鮮なことだらけでした。 山菜、見渡す限りの緑、ヒル、おかひじき、風になびく稲。全て今までと同じ場所で同じ生活をしていたら出会わなかったものや見ることのなかった景色です。

写真:黄昏る(??)カイコ

この一ヶ月間で、自分から一歩踏み出してみることで得られる繋がりや経験、見える景色があることを実感しました。普段の作業ももちろん楽しかったのですが、ブヨに噛まれたことや生まれたてのひよこをみたこと、その全てが貴重な経験だったなあとしみじみ思います。

写真:ゴルフ練習場での球拾いの様子

感想

この一ヶ月を振り返ってみて、このプログラムに参加したことを後悔したことは一瞬たりともありませんでした。

毎日違った作業があり、くたくた&汗だくになって帰ることも日常茶飯事でした。ただ、それが嫌だったかと言われると決してそんなことはありません。 その日その日を一生懸命生きているという実感のおかげか、理由もなくイライラすることや何かをやり残したような気になって無意味な夜更かしをすることも、この一ヶ月の間ありませんでした。その感覚がなんだかとても新鮮で、心地よかったのを覚えています。

最後に

受け入れ先の皆様、スケジュール調整等を行ってくれたコーディネーターの金子さん、そして関わってくださった全ての方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

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この記事を書いた人

にいがたイナカレッジ事務局

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