とも家 滞在期 【末永雄大】

目次

参加の動機

9月の中旬は予定が空いていて何かしたいなと思っていました。夏休みだし普通に出来ないことをしたいそんな思いと学校で地域社会についての授業が履修出来ずに地域について少し知りたいと思っていた想いに応えるかのようにインターネットの検索に引っかかったのがとも家のプロジェクトでした。説明会を聞いて担当の方とお話しすると同じ中学校の出身ということやプロジェクトの内容の説明も大変惹かれるものがあり参加を決めました。

滞在中の主なスケジュール(概要)

9月18日 東京からとも家にむかう 
     顔合わせ
9月19日 はざ場作り
9月20日 ピザ窯でご飯
9月21日 おてつぶろ
9月22日 きのこについての話を聞く
9月23日 稲刈り 
9月24日 自由日(弥彦山に登る)
いわむロック
9月25日 帰宅

1日目
初日に訪問した際にとも家の管理人の大学生のお二人がとても温かく向かい入れてくださり初日から地域についてはもちろん様々なことについて深く話すことができました。夜には東京にずっと住んでいた自分からすると考えられないことがありました。気軽に家に入ってきてお話をしていたことです。東京では感じることがなかったのでカルチャーショックでした。

2日目 
稲刈りした際に収穫した実たちを収穫するはざ場を作りました。木を機械を使って切ることは簡単だったのですが、ナタで木の不要な部分を切り落とすことが全くできませんでした。いろんな箇所に切れ込みが入ってしまい切れないし、代わりの人に切ってもらってもなんか歪な形になってしまいました。この時に自分農業向いてないかもと思いました。ナタで木を切るのはすごく大変でわずかな時間でも腕が悲鳴を上げました。作業中にとも家の鶏に追いかけられて足を突かれて一時的な鶏恐怖症になるそんな2日目でした。

3日目
3日目の朝は農家の方にお話を聞く機会がありました。日本の農業の問題点のお話を農作業をやっている方から聞くことができて大変貴重な経験でした。ピーマン(とても美味しかった)唐辛子(すごい辛かった)スイカ(中身が赤色じゃないことを言ったら笑われた)などを食べさせていただきました。たくさんの野菜やフルーツをいただきました。東京では感じることのできない他給を感じる瞬間でした。その後少し休憩した後ピザ窯でピザを食べるために火おこしを行ったのですが、前日に雨が降ってしまい木材が濡れてなかなかうまく火がつかなくて大変でした。火がついて食べるムードになったとろで、雨が降り始めてピザを食べられるか怪しい雰囲気になったのですが、少し雨宿りしたら雨が止んだので、また雨が降ってくる前に食べるぞ!の気持ちで美味しく楽しく食べられました。雨宿りしている際に畑や木が防災の点でいかに重要であるかをお話ししていただきました。とても貴重な機会でした。ピザの片付けを終えて、少し休憩した後だいろの湯まで歩いて行きました。だいろの湯で匂いの強めのお風呂に入ってすごい気持ちよかったです。お風呂入った後にだいろの湯まで歩いて帰る際に気温が適温で風を感じることができてとても気持ちよかったです。

4日目
おてつぶろをやらせていただきました。おてつぶろとはお手伝いをすることでお風呂に入らせてもらうというなんとも斬新な取り組みです。雑草をできる限りの範囲で刈る作業を2時間ほど行いました。やっている最中はかなり上手に雑草を枯れたと思っていたのですが、廊下を歩いてお庭をしっかりと見ると刈りたいないところがあると感じることもありました。その後のお風呂はとても気持ちよかったです。その後に旅館の方にお話を聞く機会がありました。コロナ禍での旅行業界の苦労や岩室が昔に舞妓さんで栄えていた話をしていただきました。その後少し休憩してジェラードをみんなで食べに行きました。すごい美味しかっです。ジェラードのお店は生産、加工、販売の流れを確立化しており6次産業化の成功事例を肌で実感することができました。

5日目
山に散策に行く予定だったのですが天候の都合で中止になり、キノコについてのお話を聞きました。図鑑や現物を用いて面白くかつわかりやすい説明をしてくださいました。説明しに来てくれたご夫婦は自給自足のプロフェショナルと行った感じで食に対して様々な方面からアプローチしていました。これ食べるんだといったものやこうやって加工して食べるんだといった発見が生まれた時間でした。その後しばらくしていわむろやで自転車を借りてこめぐりの郷公園までサイクリングしました。近くまで行くと日本海が綺麗に見えました。

6日目
稲刈りを一日中を通して行いました。最初は刈るのをメインでみんなで行いました。その後稲束の結び方を教えてもらって実践しました。自分は上手にやることができなかったので少し辛い時間を過ごしました。しばらくした後、お昼ご飯休憩を行いました。おにぎりとっても美味しかったです。ご飯食べた後は刈るのと運ぶのメインで担当しました。3分の2くらいの収穫と束にして干すことができました。人力でやると思ったよりも時間がかかるのを感じました。先人の偉大さを身に染みて感じました。その後みんなでだいろの湯に行きました。とても気持ちよかったです。

7日目
自由日でした。最初は弥彦神社に行きました。大きくてかつ静けさもある雰囲気の良い神社でした。その後、弥彦山についてインターネットで調べると小学校の遠足でいくという記載がありました。それなら気軽に登れると思って登り始めましたが、かなりきつかったです。頂上からの景色はとても眺めが良かったです。帰りは下りなのもあってすぐに下山することができました。弥彦神社の周辺で買った300円くらいのお餅が登山後なのもあって美味しかったです。ラスト数十分だけいわむろロックに参加しました。少し晴れたところから見ていても会場の熱気がすごく伝わってきました。お客さんもアーティストの方も楽しんでいられる様子を感じることができました。いわむろやが賑やかな雰囲気だったのもとても印象的でした。定期的にイベントを開催する必要性を感じました。

8日目
東京に帰ったらしばらく聞くことのない鶏の鳴き声やローソンまで歩いて岩室を感じたりしながら帰宅するまで過ごしました。いざ帰るとなるととても名残惜しかったです。

プログラムを通して感じたことや考えたこと

東京にいたら食についてここまで考えることはできないと感じました。東京でいる時は、学校行く、バイト行く、友達とご飯いく、出かける、サッカー観に行く、などをしながらご飯を食べるという生活を行っていました。上記のような生活を続けていると、生きる(食べる、ライフラインとか)が習慣化(なんとなく過ごす)されてそちらの方向に矢印が向かないのが東京に帰ってきても思う現状です。またスーパーに行けば野菜などの食材は売っていますが、その生産過程やさまざまな苦労、ストーリーの部分は可視化されることはありません。東京にいたら見えない部分というのをこのプログラムを通して感じることができました。夜ご飯を食べながらいろんなことを話すのも大変自分のためになる時間でした。その中で出た一つの中に特に印象に残っていることがアートの捉え方です。この話を聞く前はアートいうものは名画のようなものをアートと考えていました。しかし、話に出たのはアートは技法であるということ些細なことでも日々アート(自己表現することができる事)ができるという考え方は自分には皆無であったため、参考になる考え方でした。岩室に来る前には地域に対して淡い幻想を抱いている自分がいました。実際に行ってみると厳しい現状があることを実感せずにはいられませんでした。そんな中でも少しでも生活を良くしようであったり日々楽しくしようと取り組んでいるのがとも家のに住んでいる人であったり関わってくれる方達でした。お話が少し変わりますが、自分の好きな歌の歌詞にある(生きることは変わること)このフレーズは形あるものはいつかは滅びると解釈していました。とも家での生活を考えると変化というものは衰退していくものだけを変化というのではない。ポジティブな変化も変化であることを肌で実感することができました。ネガティブ思考なところもあるのでポジティブな変化を自分自身で起こしていきたいと思いました。

これからとも家に来る人に向けて

とも家に携わってくれる方たちはとても優しい方が多くのびのび過ごすことができます。(自由に過ごし過ぎたかもしれません笑)初対面の人と一緒に生活することによって普段感じることのできない新たな自分と出会うこともできると思います。地域について興味がある人や農業に対して興味がある人はとても興味深い内容がたくさんあると思います。迷ったらいくのをオススメします。

最後に
この場を借りてこのプログラムに携わってくださった全ての皆様に対してこの場を借りてお礼申し上げます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

にいがたイナカレッジ事務局

目次