割烹柳屋/中ノ島・今町地域(見附市)

川の町、今町

新潟県長岡市と見附市のあいだには、一本の川が流れています。その名は刈谷田川。毎年6月には川を挟んだ二つの町が大きな凧を飛ばし合い強さを競うお祭りのある、特徴的な場所です。
二つの町とは、長岡市中ノ島地域と、見附市今町地域。中ノ島地域は広い田んぼや名産のレンコン畑が広がる、農家さんの多い地域です。今町地域は、昔まだ物流の駅として川を中心に町が栄えたころの、まさに商業の行き交った町。今でもその名残で昔ながらの商店街やお寺などがしっかりと残っています。

地域の農家とつながる割烹の挑戦

今町の商店街の入り口に位置する割烹柳屋(やなぎや)も、同じように昔からこの商店街を支えてきたお店のひとつ。ただ、2004年の水害によるお店の再建に加え、年々町には店や人通りが少なくなり、お客さんの入りが少ない年が目立つように。大分県から嫁いできた割烹柳屋のおかみである味方さんは、町のNPO法人に参画したりイベントを企画したり、もともと積極的に動いていましたが、お店再建から10年の2016年、何かしようと、にいがたイナカレッジのインターン生を受け入れることを決めます。

1か月かけめぐった農家訪問の旅、メニュー企画

県内の女子大生2人が夏休みに1か月、インターン生として行ったプロジェクトは、中ノ島地域の農家さんの話を聞き、それを割烹とつなぎ、新しい料亭の味を作ること。



すぐ近くにある道の駅に行っては、野菜を納品しに来る農家さんに突撃で声をかけ、何軒も取材してまわりました。最後にはオリジナルスイーツも作ったうえ、地域のどんぶりコンテストに応募してみたところ、なんと優勝。地域の中を自転車でかけまわる大学生2人に、割烹の中もその周りも改めてつながりができたり地域にあるものが見直せたプロジェクトだったのでした。

 

つながりは今でも

インターンが終わっても、インターン生の一人だった地元出身の亀山咲ちゃんを中心に、今も商店街で何か面白いことができないか、しょっちゅう作戦会議が行われています。その作戦たちがまた新たなプロジェクトとなっていく日も近いかもしれません。

割烹柳屋HP↓↓

https://ameblo.jp/imamachi-yanagiya/