魚嫌いが魚屋で何をしたのか【西川貴裕】

廃れていく地方をなんとかしたい

人口減少、高齢化、医療機関の閉鎖、インフラ整備など地方の問題は山積みであり、存続することが難しくなってきています。
田舎でしか体験できないことや、その地域に住む人たちの生活の知恵などがたくさんあります。そんな素敵な場所を守るにはどうすればいいのかと考え始めた大学三年の初め。

そして、大学二年次に研究をしていた中小企業について着目しました。日本の中小企業には世界に誇れる技術を持った企業もあるのです。田舎にある小さな企業が地域存続のための重要なファクターになるのではないかと思いました。

そこで、もっと中小企業の現状を知る方法はないのだろうか。
そんな時にイナカレッジを見つけ、魚晃のインターンに申し込みをしました。

自分の目的もありますが、一応インターンの最終ゴールは若者の視点を取り入れた魚晃の新商品の開発でした。
どうやってこれを達成していったのかを紹介します。

気づいたら包丁を握りっていた

中小企業の人手不足は本当に深刻な問題であり、魚晃も例外ではなかった
職人さんが日ごろの業務で手一杯で、自分が考えたレシピも作ってもらえる状況ではなかった
ただ気づくと残り一か月になっていた。どうしようかと焦る、その時にふと思った
じぶんでやってみようと…ただ料理なんてしたことがあまりありません
大学では一人暮らしをしていますが、基本は牛丼やコンビニに済ませています。
それでも見様見真似でやりました
それから魚晃の厨房を借りて試作の日々が続きました
作っては飲んでもらい、アドバイスを頂き、少しずつ調理方法や味付けを改良していきました。

できないと思ったらできない

不完全ではありますが、なんとか形にすることができました。コンセプトは魚嫌いな自分でも食べられる魚の加工品です。

完成までの道のりは険しいものでした。慣れない環境で、まさか白衣を身に着けて調理場に入るなんて、インターンの当初は思いもしませんでした。

料理の経験がほぼゼロに等しい自分が、このように商品として残せたことが大きな自信になりました。できる、できないは関係ないのだと感じました。とにかくやってみるという一歩踏み出す勇気があるか、ないかの違いだけなのだと分かりました。

自分の成長が実感できました。

身に付いた力

このように商品として、結果を残せたのは、決断する力が身に付いたからだと思っています。決断とは字のごとく、やることを「決めて」、それ以外はやらないように「断つ」ことを指します。 今までの自分は、決断ができない人間でした。やることを決められず、なにも考えなしに、様々なことに手を出してきました。その結果、何も残せていない大学生活を過ごしてきました。

決断ができるようになったのは、毎日その日の活動内容などをまとめた日報を書いたからだと思います。これを書くことによって、常に自分がどの方向に向かって活動をしているのかが明確になり目的達成まで、ブレることなく活動することができました。

これからの活動

このインターンで身に着けた力は、人生の宝です。結果を出すプロセスを学んだので、これから先、どんな仕事であってもやっていけると自信があります。

今回の活動で、数多くの中小企業の問題を目の当たりにしました。具体的には、魚晃のように「作るのは得意だが売るのは下手」という問題などがあります。実際、魚晃の商品は魚嫌いな自分も食べることができるほどに美味しいです。ただ、パッケージだけでは伝わらないのが現状です。
こういった問題を解決でき、地方にもっとスポットライトが当たるようにしたいです。どうしたら、これが実現可能なのかを、残りの学生期間に探っていきたと思います。