豊かさと心地よさ 【斎藤榛乃】

なぜ行こうと思ったのか

2年生の時から田舎に興味があっていろんな田舎には行っていた。でもどこも一泊とか数日の滞在で、地域の人とは仲良くなれてもどこか「お客様」と「受け入れ側」の関係性で終わっているように感じて、ちょっとモヤモヤしてて。だからもっと長く暮らしてみたい、地域の人をもっと深いところで繋がりたいっていう想いがあって参加をした。

あと、私は料理を作ったり食べることが好きだから、なじみのない郷土料理をおばあちゃんたちと一緒に作りたいし、美味しい野菜を毎日食べたいなと思ってたのも参加を決めた理由。

普段の生活

私は川井地区というところに3週間滞在していた。田んぼに囲まれた米どころ。普段はおばあちゃんのお茶会や農作業をしながら、川井の魅力を再発見してもらえるような冊子を作っていた。

風呂の壁が壊れたり、蜂が毎日のように出たりする家だったけどそんな非日常も面白くて楽しかった。

料理はコミュニケーションツール

生活していくなかでいろんな方から毎日のように野菜を大量にもらっていた。自分たちだけでは食べきれないから、その野菜で料理を作っておすそわけすることが多々あった。そんななかで会話がしぜんと生まれて。

料理を渡しにおたくにいったとき。渡すだけのつもりが、そこからしばらく立ち話になることもしばしば。

別の日に道ですれ違ったとき。「この前のやつおいしかったよ!」と声をかけてくれて、その人なりのこだわりや味付けを教えてもらうこともあった。

私は結構人見知りしてしまうけど、地域の人と仲良くなりたい気持ちはすごくあった。でも料理をもっていくことで会話の切り口になることがたくさんあって。何回か渡しにいくと、昔のこの地域の話、今困ってることなどなどを話してくれて食のことだけではなくその人自身のことを知ることができてすごく嬉しかったし、東京では作った料理を他のお宅に持っていく経験がなかったからとても新鮮だった。

心地よい空間は自分でつくる

インターン中は空き家で3人で共同生活。ずっと実家で暮らしてきた私は共同生活という環境は全く新しいものだったから心地悪さやストレスを感じることが結構あったけど、嫌な気持ちになった時にそれを他の2人に素直に打ち明けることができなかった。「3週間我慢すればいいかな」って気持ちがどこかにあったし、今の雰囲気を壊したくないなって思っていたからかもしれない。

 

でも最後まで生活の中の不満を言わないまま終わってしまったことは後悔してる。期間中は大学の友達に電話をしてその不満をこぼしていたけれど、その時はすっきりしても居心地の悪い環境そのものは変わらないからまた新しく不満が溜まってた。

 

今振り返ってみると、「心地悪いな」って思った時にそれを私は周りの人とか環境のせいにしてて、「自分のせいじゃない」と勝手に考えてしまっていたから、素直に言えなかったんだと思う。その場の心地よさを作るためにはまず他人事じゃなくて自分事として考える、素直に思っていることを全部吐き出すのは難しくても「これやってもらえる?」の一言だけでも相手に伝えてみる。

 

不満がたまって負の感情になっていると周りが見えなくなって自分から行動を起こしたり相手をみつめる心の余裕がなくなってしまう。だけど、心の余裕は自分から動かないと作れないのかもしれない。これからは相手も自分も心地良い場を作れるように自分から少しずつ動けるようになりたいと思った。

最後に

太陽の光とともに目覚める、美味しい野菜に囲まれた食生活、地域の人の優しさ、と都会では感じられない豊かな生活でした。地域のみなさんの優しさにはたくさん助けられました。

このインターンで終わりではなく今後もちょくちょく川井へ帰りたいです。3週間ありがとうございました!