地域の概要
新潟県中越地域にある柏崎市は、海のある地域として花火や金属加工業などが有名な町。2007年に中越沖地震の大きな被害を受けましたが、以降地域の方や外から来た若者などがさまざまな分野で活動している場所でもあります。柏崎といえば海、と思われがちですが、山の方にもさまざまな特性をもつ地域があり、今回のインターンの舞台となる地域もその山の近くの地域です。
今回の受け入れ地域となる「矢田集落」は、77世帯が暮らす田んぼも山もある元気な地域。高齢化が進んでいるのは確かですが、小学生や中学生もいたり池やお堂などの資源があったりととても豊かな地域です。そして何より今回のテーマにもつながる、「農業」。10年以上続く集落の中の農業組織「矢田営農組合」があり、お米だけでなく枝豆やマコモダケ、カリフラワーなどの野菜を自分達で育て商品にまでしています。
今と昔の農業を聞くところから見えてくる、地域のつながりと文化を可視化したい!
今回のインターンの受入れを決めたのは、今住んでいる人だけで地域の産業や文化を受け継いでいけるだろうか…という危機感から。実は柏崎市を通して3年間外から移住し一緒に地域づくりを行う「地域おこし協力隊」も募集しています。
「新しい視点で今の地域や農業を見ながらの世代と世代の橋渡しは、ソトモノだからこそできることかもしれない」そんな考えのもとに、改めて地域の資源をソトモノ・若者の視点で「編集」してもらうことで、今後の地域のありかたを考えていけるのではないかと思っています。
矢田集落は上記にあるとおり、農業をナリワイとして成り立たせるべく栽培・商品づくりを頑張っている組織がある一方で、家庭菜園のような「暮らしの中の昔ながらの農業」もまだまだ住民の方によって行われている場所。どちらが良い、というわけではなく、その両方が地域の個性であり、集落の人々を支えています。
今も息づく昔の農業と最先端の現代農業に触れ、農のまわりの「料理」「道具」などにもフォーカスしながらじっくり話を聞く。そこで聞いたことに、大学生が感じたことも加えて「記録集」という形にすることで、集落の人同士や、新しく集落に来てくれる人とのコミュニケーションツールをつくる。
なにより、1カ月さまざまなお話しを聞かせてもらいながらここで過ごしたインターン生自身がこの地域の人といつでも会いに来る関係(=ゆるやかな担い手)になる。そんなことがこのプロジェクトの目的です。
プロジェクトのゴール
⑴集落の暮らしの中の農業について、これからこの地域に関わる若い人が読めるような記録冊子(ネットでも何かしらの発信)ができていること
⑵期間限定のムラビトとして1カ月を過ごし、新たな関係性が地域にできていること。
⑶集落の人がインターン生との会話や作業を通して、外の人の受け入れ方が分かり、今後さまざまな人とつながろうという気持ちになっていること
プロジェクトの特徴
このプロジェクトの特徴は、食の原点や作られ方についてじっくり聞けることと、受入先の地域のメンバーがとてもパワフルで濃い人たちだということです!
農村暮らしや住民の方との交流も楽しみながら、食や農の知識もほしいor冊子づくりを企画からやってみたい、という方にはぴったりです!
このプロジェクトに関わるキーパーソン紹介
このプロジェクトを一緒に盛り上げるキーパーソンを紹介します!
矢田営農組合長 石黒さん
集落のパワフル行動力番長&夢語るオヤジといえばこの人!学生も社会人も外国人もヨソモノも変わり者も受け入れちゃう、営農組合の代表さんです。アイデアマンでもあり、商品開発にも積極的に取り組んでいます。
集落の総代 黒金さん
『地域おこしには、女性の力が不可欠』『住民とともに進めることが大切』と、毎度会議にびっくりするほど集落の人を集めちゃう総代さん。インターンの取り組みにも親身になって考えてくれ、地域のこれからを一生懸命考えてくれています。
サポートコーディネーター 矢島さん
同じ柏崎市内に「孫ターン」しカフェを作った矢島さん。2児のパパでもありながら、地域のプレイヤーとしてもアドバイザーとしても柏崎にとって重要な人です!そんな矢島さんが今回のプロジェクトもサポートしてくれます。ご自身の話もぜひ聞けるといいですね。
最後に…
コーディネーターからのメッセージ
小さな村には社会の希望も課題も詰まっていると思います。ここに暮らし、自分の肌でしか感じられないものを感じながら時間を過ごすこと、少人数だからこその関係を築くことはこれから長い目で見てあなたの財産になると思います。ぜひ思い切って参加してくれる方、お待ちしています!
1カ月プロジェクト全体の概要についてはこちら
募集要項
活動内容 | 【STEP1】地域を知る!&編集会議 ・地域のキーパーソンめぐり ・矢田営農組合の見学 ・歓迎会の出席 ・冊子づくりのための編集会議 【STEP2】暮らしながら聞き取り開始! ・冊子に載せるための材料となるものを聞きに行く ・取材、のようにかしこまらずに農作業を手伝ったりお茶を飲みながら話したり…あわよくば料理体験なども ・定期的にごはん会など交流する機会づくり 【STEP3】ラフや文章の作成!もっと深い体験 ・集めた材料をラフや文章にしていきます ・季節に合わせていろいろな作業も手伝ったり… ・2週目に会えなかった人(お母さんたちなど)にも聞き取り 【STEP4】ラストスパート!レイアウト・編集して報告会へ ・冊子の形にしていく(特別なソフトは使わなくてもOK) ・ネットでも発信できるような形をつくる ・集落の皆さんを招いてお披露目会 |
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期間 | 1カ月 |
時期 | 8月12日頃~9月12日頃 |
募集人数 | 3人 |
必要な資格 | 特になし |
求める人材像 | 人と話をするのが好きな人、地域の作られ方・磨き方に興味がある人 |
滞在場所 | 地域内の空き家 |
滞在費 | 無料 ※食費は実費 |
受入地域で用意いただいているもの | 生活に必要な家具・家電 |
応募締切 | 2019年7月12日 |
応募方法
応募方法 | 画面下の「応募はこちら」からお申し込みください。 |
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参加までの流れ | ①イナカレッジ事務局面談(対面、skype等) ②コーディネーター面談(対面、skype等) ③参加決定 |
企業担当者名 | コーディネーター:井上有紀 |