新しい面白さと出会えるインターン【村岡 賢一】

 活動内容

私が参加したのは新潟県関川村の小見という集落で行われた「あの人にムラの今を届けたい!!地域の編集部プロジェクト」という活動で、主に集落の情報発信や集落内の情報共有を継続して行える環境づくりを集落の方と共に約一ヶ月間取り組みました。

 

参加したきっかけ

きっかけのきっかけは友人からの紹介でしたが、最終的に背中を押したのは「インターンを通して、私は何を学びたいの?」という自分への問いかけでした。

大学三年の夏、私は周りのみんなと同じように説明会に足を運び、多くの企業に触れようと積極的に1dayなどの短期インターンに参加しました。その時の貴重な経験は自分の成長に繋がっていると今でも感じていますし、これから先もその気持ちは変わりません。ですが、経験が増えていくごとに「他の人はどこそこにも行くんだ、私って大丈夫?」「もっといろんな企業に行くべきなのでは?」といつしか行くことが目的となり、何のためにインターンに参加するのかあやふやになっていました。

そんな時、友人に紹介されたあるプロジェクトの「地域の編集部」という言葉に強く興味を惹かれました。

「地域を編集するってなんだろう、雑誌とかとは違う別の切り口があるのだろうか」

文系の学科だった私は、出版系の仕事かなと興味を惹かれた部分はあったのですが、それ以上に紹介されたホームページを見ていてワクワクしてる自分に気づきました。

「どうしてここに行ってみたいと思ったのだろうか」

就活前の最後の夏休み、私は多くの企業に触れることも大切ですが、ワクワクした自分を見つけてあげるべきなのではないかと思いました。きっとそれが就活を行う自分の軸になると思ったからです。

そして、自分に何度も問いかけました。

「インターンを通して、私は何を学びたいの?」

私は、ワクワクした私を学びたいと思い、インターン参加を決めました。

 

活動記録

最初の一週間は体にまとわりついた緊張をほぐしていくような、準備運動の一週間でした。メンバーは三人で、私一人が男子だったので、せめて嫌われないようにしようと食器の片づけや料理のお手伝いなど出来る男を演出しようとしました。(おそらく初日にばれたけど)

使わせていただいたお宅は、今は空き家となっているかなり大きな家で、活動の後半にはイナカレッジ全体の報告会がここで行われ、その時には学生やコーディネーターさん合わせて約30人が泊まることとなりました。

こんなに大きな家にはもう泊まる機会はないかもしれません。貴重な経験をありがとうございました。しかし、スペースがあるというのも困ったものです。無限にモノが置けるので片づけるということをつい忘れてしまいました。そのしわ寄せが後半に……。

そんな広い家を手に入れた私たちは、次は幅広い交流を求めて、集落内を歩いて見ることにしました。もしかしたらこういう活動をヒアリングと呼ぶのかもしれませんが、私の印象としては近所のおじいちゃんおばあちゃんに会いに行くような、聞くより話す、そして楽しむといった感じでした。

<抜群のタイミングで目をつぶる私>

また、プロのライターさんを交えた勉強会も行い、実際に記事を作るにはどうしたらよいか、また、継続していくには何が重要なのかなど具体的なことまで教えていただけました。こうして最初の土台が積み上がっていき、いよいよ何を築いていくのかを考えていくことになりました。

二週間目を迎えた頃には、私たちからではなく、集落の方から野菜の収穫に誘われたり、集落の歴史や地形について紹介されたり、一緒にご飯を食べたりと少しずつイベントが増えていって、模造紙にまとめていた予定表が少しずつ埋められていく、そんな毎日を送ることとなりました。

 

プロジェクトの方でも勉強会で学んだことを生かし、集落の方からの希望を含めて、集落だより(小見だより)の発行とFacebookの運用に焦点を絞りました。理由としてはこの二つを使うことで、集落の内と外に情報を発信し、小見が持つ魅力を小見に住んでいる人も含めて共有していくことが出来ると思ったからです。

<集落の方と話し合い、方針を決めました>

また、このプロジェクトで私たちが最も重要だと感じたのは、学生がいなくなった後も継続していくことが出来るかどうかという点です。私たちは勉強会で継続していくことの大切さと難しさを知ったため、集落の方だけで回していけるようなシステム作りを目指しました。

そして迎えた三週間目、この週にはイナカレッジに参加している大勢の学生が集まって、お互いにプロジェクトの内容を発表しました。この時、メンバーの九割が女性だったため、当初は肩身の狭い思いをすると思ったのですが、みなさん気軽に声をかけて下さり、たくさんの人の考えや思いを聞くことが出来ました。

 

そうしてたくさんの方から支えられ迎えた報告会。私たちの活動は一ヶ月より少し短かったため、四週間目のはじめに報告会を行いました。

本当に、本当に緊張しました!しっかりと話すことが出来るだろうか、私たちの考えや思いはうまく伝わるだろうか。

結果から言えば、報告会が終わると来て下さったかた全員から盛大な拍手をいただき、このプロジェクトに参加して本当に良かったと思いました。

 

「学んだこと、伝えたいこと」

私は自分の長所を見つけることがとても苦手でした。周りと比べると自分は不器用だし、先を見通す力もないし、今回のプロジェクトでも他のメンバーに大変迷惑をかけたと思います。ほんと、お世話になりました。

そんな私ですが、今では素直に自分のここがいいと思えるポイントを見つけることが出来ます。今回のインターンでたくさんの人たちと触れ合い、自分の短所も改めて痛感しましたが、自分ってまだ頑張れるのではと励みになる言葉をたくさんいただくことが出来ました。

また、田舎という言葉がマイナスのイメージではなく、むしろプラスに感じるようになりました。

周りがひらけているからこそ、輝きが地上まで溢れてくる夜空は本当に綺麗でしたし、余計なものが周りにないので、雑音が聞こえてこないというか。日本はこうあるべきだ、若者はこうあるべきだ、学生は、将来は、といったたくさんの不安を一度保留にして、今自分はここで生きているんだと自分の人生を確認することが出来ました。

まとめてしまうと、何かを学んだというよりは、どうして学びたいと思うのか、学ぶ、成長するってどうして必要なんだろうという根拠をこのインターンでは教えていただけた気がします。

 

「最後に」

このインターンは必ず自分を変えてくれるといった感じではなく、むしろちょっと寄り道みたいなインターンだと思います。なので、こういった活動に興味がない人は、他に興味があることに時間を使ってもらっていいと思います。ただ、少しでもやってみようかなと思った人はぜひ参加してもらいたいです。

何を学べるかはその人次第ですが、時間の無駄になることは一秒もありません。

あまり強く言い過ぎると尻込みさせてしまうので、もしも参加するきっかけが必要な方は、「田舎のおばあちゃん家に行きたいんだけど、おばあちゃん家、めっちゃ都会」、だから田舎に行きたいといった軽い感じで理由を作ってしまえばいいのではないでしょうか。とにかく、行動してみることが大切だと思います。

そんな感じでみなさん、このインターンに参加してたくさん美味しいものを食べましょう! あ、ついでにプロジェクトもやってみよう!

<結局おにぎりが一番うまい>