皆さまこんにちは。事務局の井上です。
2018年度、にいがたイナカレッジは2か月以上の活動を前提とした事務局インターン生を募集します!
にいがたイナカレッジのプログラムは、様々な農村の知恵や技を地域の人から学びながら暮らし、やりたいことを実現していくインターンシップ。
今やその参加人数は延べ100人以上で、インターンでお世話になった地域でそのまま暮らしていく人もいれば、インターンで得た学びを胸に、また違った分野や場所で生きていく人もいて、形はさまざまですが未だ地域との関係性を大事にしながらそれぞれらしく生きています。
そんなイナカレッジは今後、農村集落や地域団体といった「地域」で「暮らす」インターンだけではなく、地域資源を生かす「企業」や「事業者」と若者が一緒に課題を解決するようなプログラムを作っていきたいと思っています。
「ここにはどんな課題や魅力があるんだろう?」「ここに大学生が関わることでそれが解決できたり磨かれたりプロジェクトはどんなプロジェクトだろう?」
それらを地域や企業の人や大学生と向き合いながら考え、実際に形にしていくことや、
「どんな機会が大学生にとって大切だろう?」「何をしたらより多くの学びが得られるだろう?」
といった大学生にとっての機会提供に関する問いについても考え、実践していくこと。
そんなことが、これからのにいがたイナカレッジの事務局の仕事です。
その仕事を間近で見ながら一緒に考え、地域や企業の人と共にプロジェクトを作っていくのが今回の「事務局インターン」。
ぜひ挑戦してみませんか。
プロジェクト内容
まず、インターン生には、イナカレッジのことに移る前に、自分自身について考えてもらいます。このインターンでどんなことがしたいのか、どんな景色を見てみたいのか。自分がこのインターンに応募する原動力・原点になったものはなんだったのか。
それを共有できるような時間を作った後、
イナカレッジのことを知ってもらう・感じてもらうためにイナカレッジの話を聞いてもらい、現在インターンをしている地域へ行って見てみてもらいます。
そしてここからが本番。
イナカレッジが今までのつながりのある地域の、「まだインターンを受け入れたことがない」企業や団体にスタッフと一緒に話を聞きに行きます。
その後それをもとに、この企業でどんなプロジェクトが作れるか、そもそも課題はなんなのか、魅力はなんなのか、スタッフと共に議論します。(もちろんプロジェクトの作り方・組み立て方はスタッフが教えたりサポートをします)
この時の「プロジェクト」というのは、その企業にインターン生が入ったときにやること。今のところ、半年間かけて達成するプロジェクトを考えています。
そのプロジェクトを、地域目線でも大学生目線でもプラスになるように考え、ブラッシュアップ。
考えたプロジェクトを企業さんに提案しにいって、受け入れられたら、プロジェクトの実施が決定し、
今度は大学生が応募したくなるような文章を考えてもらう、という流れになります。
でもこちらはあくまでストレートに行った場合の例。担当する企業や団体によっては、もちろんインターン生によっても、結果ややり方は変わって来ます。
そんな違いや個性も、地域の小さな企業を相手にする醍醐味。柔軟な気持ちでどんなことからも学びながら取り組んでほしいです。
※入る時期によって、内容は多少変わることがあります
プロジェクトの例
「プロジェクト」といってもなかなか具体的にはイメージしづらいと思うので、イナカレッジが今までやってきた例を少しだけご紹介します。
「株式会社Mt.ファームわかとち」での「半年」のプロジェクト。
ここでは、2017年4月から東京の大学3年生が大学を休学してインターンシップに参加していました。
Mt.ファームわかとちの主な事業は、米の販売。美しい山の上の「若栃(わかとち)集落」で取れた美味しいお米を、定期購入や食品セットなどで直接お客さんに販売しています。
そんなMt.ファームわかとちが抱えていた課題は、「ここのお米のおいしさや物語を欲しいと思う人に届けられていない」ことでした。
若栃集落は立派な農家民宿があったり、外部の人が地域の行事に参加する機会が多かったりと、それなりに交流の活発な地域。
ですが、せっかくそこに訪れたことのある人たちに、お米の情報をうまく届けられていないのです。
インターン生としてMt.ファームに入った大学生の工藤君は、お米づくりやMt.ファームのしごと全般を学びながら、訪問客リストに丁寧な手紙やアンケートを送り、わかとちのお米のことが分かる冊子も作りました。
その結果、アンケートは見事160以上も返ってきて、お米の定期購入額も2倍以上に。
なにより、工藤君という存在が会社にいることで、社長をはじめとしたMt.ファームに関わる人たちみんなが、それまでとはまた違った関係性を築いたり気持ちに変化があったりしていて、数か月でも工藤君が来て本当によかったなと思える景色がありました。
社長や地域の方、社員の方ともお酒を飲んだりごはんに呼ばれたりと、地域ならではの暮らしもたくさんあるインターン生活だったように思います。
このようなプロジェクトを、「地域や企業の現状を少しでも良くなる、かつ大学生の学びや経験をつくる」ように設計するのが、事務局インターン。
特別な資格も特技も要りませんが、直接教えられることだけでなく人のふるまいや言葉、行動から学ぶ意欲のある人、自分の感じたことを大事にできる人に来てもらえたら嬉しいです。
また、企業の方も、地域の方も、自分たちの現状を少しでも改善するべく、とても真剣です。かつ、インターンの受け入れを検討してくれる、ということは「学生たちに学んでほしい」「失敗してもいいからチャレンジしてほしい」という思いも持ってくれている人たちです。
そういう人たちと出会い、つながりを持てることは皆さんの財産にきっとなると思っています。
興味を持ってくれ、応募してくれる皆さんには真剣に、でも思い切りよく、恐れずに踏み出してみてもらいたいです。
ご応募お待ちしています。
募集要項
活動内容 | ① インターン受け入れ候補地域・企業を訪問し、ヒアリングからプロジェクトのアイデアだし、プロジェクト設計・提案までを行う ② インターン参加者募集のサポート(HPの記事づくりなど) ※受け入れ候補企業の例:新潟県内の農園、飲食店、製材所、米屋、酒蔵など |
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期間 | 2018年6月~9月のどこかから開始 ※2か月以上 |
募集人数 | 2人 |
生活費補助 | 交通費実費(上限アリ)+2500円×活動日数 |
就業時間 | 週3日以上 ※応相談 |
求める人材像 | *地方地域の暮らしと仕事やそこに生きている人が今後どんなふうになったらよいか、といった地域の未来に興味がある人 *自分の感じたことを大事に、行動できる人 *直接教えられることだけでなく人のふるまいや言葉、行動から学ぼうという意欲のある人 |
応募締切 | 決まり次第終了 |
※こちらの募集は終了いたしました。