山奥にある本当の日本 〜留学生の視点〜

長岡市川口木沢集落で実施された学生インターン「百姓百貨店」のレポートです。

百姓百貨店ってなんだ??からスタートした、このインターンのレポート2人目は、タイ・イフィさん、愛称「あめちゃん」です。インターン生中で唯一の留学生で、台湾師範大学から筑波大学に来ています(インターン終了日の翌日に帰国)。油絵から版画から色んな絵が描け木沢の風景、人の絵をいっぱい残してくれました。日本語もとっても上手!でも言葉の苦労は色々したと思いますが、1か月楽しく過ごしてくれました。

台湾からやってきたあめちゃんが木沢でどんな風に過ごし、何を見つけたのか、それではどうぞ~。

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参加動機

去年、新潟県十日町で開催された大地の芸術祭に一ヶ月間滞在した際に、地元の人々と触れ合う機会があった。その時から、私にとって日本の印象は東京や大阪などの大都市ではなく、その土地に息づいている農家や、そこに住み暮す人々の姿だ。このような日本の姿をもっと知りたいと思った。また、このような経験は普段学校では学ぶことができないし、本ではなく自分の目と身体で確認したいという強い思いからこのインターンに参加することを決意した。

私は“地域作り”や“なりわい”について全く知識がなかったので、今回のインターンと自身の専門との関係を問い直す必要があった。私はアートを専門としているので、今回のインターンにおける「箱」のイメージから、新しいアートの可能性を発見して集落に生かすことを目的として臨むことにした。

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インターンでどんな事に取り込んだのか?何を得たのか?

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台湾のことをもう一度考えるきっかけ

同世帯との生活の中で、台湾の普段の料理から伝統的な行事まで様々な質問をされる場面があった。これらの質問は自分のルーツを考える良い機会となった。日本の集落について学ぶことは、外国の文化や知識を吸収する一方で、私を育ててくれた土地についてもう一度深く理解するきっかけとなった。

masatoshi(正利さんと一緒に畑を回るとき、台湾の畑はどうだろうって質問された。)

ものの考え方

この集落では楽器屋を作っている人、会社に勤めながら絵を描いている人など様々な人々との出会いがあった。そして彼らから多種多様な考え方を学んだ。これらの経験は、学校では学ぶことができない貴重なものばかりだった。
これからも自分自信の大切なものは何かを考え直し、新しいことにチャレンジしていきたい。

dsc06670(清野さんの講座も面白かった!)

結果より過程のほうが大事

私は普段、大学で版画の技術を学び、作品を制作しているが、作品を作る際に他人に相談することは殆どない。先生は作業についてアドバイスをくれるが、アイデアやスケジュールに関しては自分自身で考えるしかない。しかし、今回のインターンでは個人の作業というものは殆どなく、周囲の人との話し合いや、集落の人々が感じたことからアイデアを生み出すというプロセスだった。このような集団作業は自分の意思や考えが全て通る訳ではないので、私にとって新鮮な経験だった。また、仲間がいるからこそ新たな可能性も見つかった。私は大勢で制作に関わるという方法に、楽しみながら参加することが出来た。たった一つのアイデアが大勢の人々の協力を経てより良いものに仕上がった。

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自分の絵の使い方

今回のインターンの最中、私は様々な場所で絵を描いた。まさかその絵を企画書や手紙、名刺などに使って貰えるとは思わなかった。
私が絵を描いて記録するのは、その人々の姿に興味があるからだ。人の表情や服装から、職業や性格などがわかる。私は人を描く時は必ず観察してから描き始める。人一人から現れる雰囲気はそれぞれ違う。この面白さが私の絵を見てくれる人にも伝わるように、これからも描き続けていきたいと思う。

 百姓百貨店の続く(課題)

この一ヶ月間の開店準備でアイデア100個を出したが、これからどうしたらいいだろう。企画書をデータ化して遠方からでも投稿していきたい。また、展示に行くことができない人でも見られるように、ウェブサイトを作るなど、百姓百貨店を継続するための方法は幾つか思い浮かんでいる。また、個人で出来ることとしては、この一ヶ月間の出来事を中国語で記録することだ。

冬の生活は夏の生活と異なるだろう。いつかまた木沢で冬に暮らすことが出来たなら、再び新しいアイデアを発案したい。私達が記録した暮らし方は将来新潟への移住を希望する人達への参考となるだろう。

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