集落という名の宝箱

長岡市川口木沢集落で実施された学生インターン「百姓百貨店」のレポートです。

百姓百貨店ってなんだ??からスタートした、このインターンのレポート1人目は、東京家政大学の板垣さんです(一番左)。デジカメじゃなく、フィルムカメラを下げて村で1か月暮らしました。彼女は、木沢集落で何を見つけたのでしょうか?それではどうぞ~。

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大学3年生、就活を前にしてインターンをしないと、と焦っていた。しかし、企業インターンなどではなく、自然に包まれて田舎のあたたかい人たちに囲まれ、暮らしの中で”生き方”について学びを得たい。また、働き方について”ナリワイ”という視点で考えてみたい。自分の知らない新潟をもっと知りたい(新発田市出身である)。

「百姓百貨店?てなに?」このインターンに対して疑問点が多すぎたことが選択の決め手

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わたしが、にいがたイナカレッジさんのインターンに興味を抱いたのはこの3点の理由からである。

その中で見つけた百姓百貨店。

—100のナリワイをもつ百姓に学び、暮らしのナリワイを箱の中につめた、100箱の「ナリワイボックス」の企画販売がミッションのインターン!—

「百姓百貨店?てなに?」「どうやってナリワイを箱に詰めるの?」

と、このインターンに対して疑問点が多すぎたことが選択の決め手だと今振り返ると思う。いかにも、ポスターには棚田風景と白い箱を手にした写真とともに存在しているようなお店の名前。不思議だった。しかし、とっても魅力的だった。疑問点が多いからこそ、自分たちの努力次第・アレンジ次第で成果が出せるインターンではないかと感じた。

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社会のなかでお金以外の価値として経済をまわせるための”社会実験”の場

そして木沢集落、里山ハウスでインターン生、他2人と共同生活しながらの一か月の架空のお店《百姓百貨店》の開店までのプロセスを踏むインターンが始まった。活動内容は集落のおじいちゃんおばあちゃんの日常に溶け込むこと。ひたすら毎日、如何に集落の日常に馴染めるかが課題であった。朝、散歩をしてみたり、畑作業を手伝ったり、道をふらふらと歩き出会った方に声を掛け、そのままお茶をしたり。

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そして、夜のミーティングでポストイットに「今日感動したこと・発見・不便なこと」など、生活の中での小さな気づきを言葉にして、どんどん商品にできるかどうかは気にせずにあげていった。6日目頃にはその気づきが100個たまった、しかし、それからが大変だった。

気づきを一つ一つ商品にするという行程だ。途中、ナリワイを実際にいくつか実践している方のワークショップがあったり、アイデアを商品にするためのブラッシュアップ法などを学ぶ合宿があつた。そのなかで、この百姓百貨店のインターンは今の日本社会のなかでのナリワイというテーマ設定を通して、人の生き方や価値観について考え、また、そのひとらが、それぞれの在り方を突き通し、それが社会のなかでお金以外の価値として経済をまわせるための”社会実験”の場である。という大きな気づきがあった。

それからは、実験の場として私たちが単に体験したこと(縄ないや、日の出を見に行ったこと、集落の音、朝ごはんをおばあちゃんと食べる等)を、わたしたちが感じたまま、《在り方》として商品という形で記録していった。

それら記録は一か月のインターンを通しての報告会の日には100枚近くの企画書として形づくられ、里山ハウスの1室が100枚の企画書で埋め尽くされた。百の箱に詰める。というところまでは行けなかったが、その部屋は、この一か月私たちが木沢集落で一つ一つの体験をどのように感じ、何に対して感動しているのか。私たち3人の《価値観》や《ものの見方》そのものが詰め込まれた、まさに百姓のナリワイが私たちの目を中継して新しい形となり、木沢に触れられる入り口の百貨店となった。

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この入り口を通して、より多くのひとが面白そう!と感じて木沢に足を運んだり、興味を持ってくれて小さな循環でも作ることができたら本当にこの百姓百貨店の成果に繋がるのではないかと考える。そして、里山ハウスを中心として、木沢が新しいことに挑戦できる場になってほしい。

この一か月、本当に毎日の集落の生活が新鮮で、発見の連続であった。生きる上で何が大切で、豊かさとは何か。わかった気がする。学生時代の夏休みにこの木沢で、素敵なインターン生・コーディネーター・集落の方々と過ごすことができて本当にいい経験が出来た。ありがとうございました。

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