もし都会の大学生が、田舎で暮らしてみたら…

ようやく、この夏のインターンラッシュが終わりました。

県内9地域・団体、22名の大学生が参加し、集落や企業などで活躍してくれました。

このブログでは、そんな若者の奮闘記≪彼らは何を感じ・どう成長したのか≫を掲載していきたいと思います。

まず第一弾として、新発田市米倉地域の『閉校となる小学校の利活用を考える』プログラムに参加した三浦健太君のレポートです。

では、どうぞ!!

 

img_1084

ぼくが今回参加したインターンシップは「閉校となる米倉小学校の利活用を考える」というものです。

 

「なぜこのインターンに??」

来る前も、来てからも、帰って来てからも絶えず聞かれる質問ですが、簡単に一言でまとめると「東京への疑問」です。ぼくは、愛知県出身で大学進学と共に上京し1年半暮らしましたが、暮らせば暮らすほど様々な疑問が湧いてきました。

一つは「東京って無機質な都市だな」という疑問です。

確かに東京は物凄く便利です。どこへ行くにも交通の便には困らないし、何かが足りなければすぐに買うことができる場所がある。具合が悪ければすぐに病院へも行ける。生活する上で不自由という言葉とは無縁の空間だと思います。

「でも、何か違うよな~」

「東京は人が住むには非常に合理的な空間だけど、自然と調和しながら進化を遂げてきた人間の生き方とは相反しているよな~」

こんな答えの無いような疑問を考えているうちに、田舎に興味を抱きました。
「自然の中の生活を体験してみたい!」この想いから、イナカレッジのインターンシップに参加することを決意しました。

もう一つは「日本は東京の一極集中すぎじゃない?」という疑問です。

「お金もモノも会社も人も何もかもが集まりすぎているな」と感じていました。特に「人」に関しては、満員電車を見ても、トイレの大行列を見ても、立ち並ぶ高層マンションを見ても、待機児童の問題を見ても、明らかに集まり過ぎていると感じていました。
そんな中で地方、田舎へ目をやると「人口減少」、「人手不足」、「少子化」などと人が足りていない訳です。

「こんなアンバランスな状態が何で起こっちゃうの??」

「これは一度現場を見なければ!」という想いから、「小学校閉校」と最もこの疑問に向き合えるこのインターンシップを選びました。

 

「何をしていたの?」

ぼくたちは新潟県新発田市にある米倉集落の空き家で1ヶ月間生活をしました。

メンバーは3人、男子はぼくただ1人でして、色々と気は遣いました(笑)

それぞれにエアコンつきの個室が用意されていたのですが、そのうち一つはガラス張りの扉で、居間から丸見えの部屋。問答無用でぼくがその部屋でした(笑)

食事は毎日基本自炊でしたが、女子2人が作ってくれて、ぼくはただ味の評価をするというタチの悪い人間となっていました(笑)

ごめんなさい、そしてありがとう。

(1週目)

そんなこんなで始まったインターンシップ、まず1週間目は「地域の現状把握」ということで様々な方にヒアリング調査をしました。

最初は、小学校区の集落の区長さんにお話を伺いました。
米倉小学校は6つの集落から子供たちが通っているのですが、そのうち5つの集落の区長さんからお話を伺いました。

img_1045

たくさんお話を伺いたかったのに、方言が聞き取れず中々思うように行きませんでした…まさか日本国内で言葉の壁に弾き返されるとは…

お祭りにも準備から参加させてもらいました。

img_09951

朝5時から準備ということで凄く眠かったですが、これからの地域を担われる小学生のお父さん、お母さん方のお話を聞くことができました。

これらの中で地域の資源、課題を見出しまとめました。

img_6175 img_6173

 

(2週目)

2週間目は「利活用のイメージを膨らませる」ということで、視察へ行ったり、事例を調べたりしました。

旧小千谷市立:中越住電装株式会社

img_1199

旧三条市立荒沢小学校

img_1176

ぼくたちは、全国の小学校の閉校後の利活用の中で「これはいい!」と感じたものを3つまとめてくるという事前課題が課せられており、視察でわかったことと共に「事例報告会&意見交換会」を開き、発表させてもらいました。

img_1219

住民の方々にぼくらが伝えたかったポイントを理解して下さり、本当にうれしかったです。また、意見交換では住民の方々の小学校への率直な想いを感じ取ることができ、利活用プランを考える上でのヒントをたくさん頂きました!

 

(3週目)

3週間目は、「膨らませたイメージを住民の方々にぶつけ、住民の方々の想いを知る」ということで、たくさんの人にお話を伺いました。

 ひえ取りのお手伝いをしながらお母様方の想いを

img_6219

直売所の方々のお話を聞かせて頂いたり

img_08951

そば打ち体験をさせて頂きながらお話を伺ったり

img_6235

住民の方々の想い、考えを知ることができました!

 

(4週目)

4週間目は「発表に向けてまとめる」ということで話し合い、そしてPCに向き合うという日々が続きました。

dsc004031

 

そしていよいよ発表・・・

 「人は来てくれるのかな?」「伝えたいことが伝わるかな?」様々な不安が脳裏を過ぎりましたが・・・

 

img_1432

大盛況で大成功でした!!!!!

住民の方々からも「思いもしなかったアイデアだった!」「よくまとめたね!」「次はおれらが頑張る!」などとお褒めの言葉を頂き、1ヶ月頑張ってきて本当によかったと感じた瞬間でした!

 

「学んだこと!」

このインターンに来て「何かスキルが身についたか?」と問われれば「少しコンバインが運転できるようになった」とか「そば打ちが少しできるようになった」ということくらいで(笑)

そういった目で見えることよりも、「生き方」「考え方」を学ぶことができたのかなと思います。

1つは、都会という背景から田舎を考えていたなということです。

「少子化」という問題も字面を追えば「子供が減っている」ということで、いかに子供を増やすかを考える必要があると思っていましたが、田舎で減っているのは子供の親になるような人々でした。つまり、人手不足という危機はかなり近い将来に存在していたのです。

都会ではいかに子供を産ませるかが争点でしょうが、田舎ではいかに親となるまで地域に残ってもらえるかが争点だったのです。

また、田舎は都会と比較して所得も低く、幸せな生活が送れているのかと考えていましたが、この考えも打ち砕かれました。

確かに、田舎の所得は都会と比較して低いと思います。ただ、その分支出も低い訳です。ぼくは東京でひと月3万円~4万円ほど食費に費やしています。今回1ヶ月生活してかかった食費は7千円でした。もちろん、野菜やお米をたくさん頂くことができたという背景がありますが、都会の1週間分ほどの食費で1ヶ月過ごすことができたのです。

つまり、使うことができるお金は、都会でも田舎でも変わらないということです。自分の価値観の合う所で生活を送ればいいということを学ぶことができました。

こういった都会人の固定観念を崩壊させることができたのです。これはやはり、実際に集落で1ヶ月生活したからこそわかったことだと思います。その意味で、現場へ行くということが大切だなということも学ぶことができました。

 

もう1つ、イノベーションは破壊行為でもあるということを学びました。

電気、ガスの発展により、マキが不要となり林業が衰退し、里山が消滅し、サルが人間の居住空間に侵入してくる。川を整備したことで魚が消えてしまう。このように何かを生み出せばそれに伴って何かが喪失しているのだなと感じました。

イノベーションによって何かが消えるということも考えなければならないということも学ぶことができました。

 

最後に

このインターンシップは「何となく」で参加していいものだと感じました。その環境に身を置くだけでそこは非日常の空間で新たな発見がたくさんあると思います。

「とりあえず」参加してみれば必ず得るものがあると思います!

とにかく、参加してよかった!!!!!