こちらでは、春は都会よりもじんわりとやってくるようです。
週末の陽気に誘われて、山を散歩してきました。
晴れ間の越後三山。
青と白のコントラストが見事です。
家から歩いて15分でこの景色が見られるなんて…!と息を飲みました。
桜の前にカタクリもね。
山肌をじっと見ると、群生して咲いています。
春の芽吹きが感じられる川口ですが、こんなかわいい芽もにょきにょきしてきました。
うっきうきしてきますね。
そんな折、毎週パソコンを教えに行っている集落のお父さんに、
「もう春本番だねー。つくしも生えてきたしね。」と話してみたら、
「おう、知ってるか。つくし、食えるぞ」とのお言葉が。
やるしかないでしょう。
というわけで、妖怪「ツクシトリババア」に変身しながら、
中腰でしゃがみ込みながら帰り道を歩きます。
大漁です。
節と節の間にある、「はかま」は硬くて口当たりが悪いとのことなので、
手で一つ一つ取っていきます。みちみちむにむに。
1時間ちょっともくもくと作業して、下ごしらえが完成しました。
さっそく、おだしとっておひたしにしてみました。
思いのほか漂うつくし感に、どきどきしながら試食します。
…お。いける。
しゃきしゃきの食感とほろ苦さで身体が目覚めます。
頭の「ザ・つくし」な部分も、ほこほこと歯ごたえがあって、
山を食べている感を強く受けます。
酢れんこんと椎茸の煮物も作って、
つくしとふきのとうのおひたしを混ぜ込んで
春のちらし寿司に。
ちょっとデコってみたお弁当にテンションが上がります。
お弁当がリュックに入っていると思うだけで、
山道も足取り軽く歩ける不思議。
るんるるーん。
ではでは、いただきます!
色々な野草の香りがごはんに染みて、
スプリングハズカムです。
つくし情報教えてくれたお父さんが、
「パソコン教えてくれた代わりに、山菜の取り方教えてやるよー」と
言ってくださったので、どんな春に出会えるのか、
待ち遠しい今日このごろです。