中学生が「行政」を語る!?スモールタウン、川口の総合学習に密着

マー君と同じ88世代な自分です。
ゆとり教育ど真ん中。中学生の頃、「総合学習」という謎の教科が始まった事を覚えています。

何らかのテーマで調べ学習を行ったような…というおぼろげな記憶だけ残っているのですが、
テーマも覚えていないくらい印象に残っていないというのが正直なところです。

 

そもそも「総合学習」とは、どういった定義の元でなされているのでしょうか。

総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」の時代においてますます重要な役割を果たすものである。

文部科学省:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/main14_a2.htm

 

要するに、「自分で問題を作って、解決方法を探ろう!何なら実行してみよう!」という授業らしいです。ほほう。

 

川口中学校の総合学習とは?

そんな「いってみよう!やってみよう!」の時間こと、総合学習ですが、
川口では「地域を知る」ことに重点を置いています。
学校だけでなく、NPOくらしサポート越後川口、川口サテライトといった中間支援団体そして、
道の駅あぐりの里の3団体のバックアップを受けながら、授業が進んでいます。

こうした外部団体と学校が協力することによって、
実際に動くところまで進んだ総合学習が実践されています。

「実際どんなことをやってるの?」とお思いのあなたのために、
ちょうど今日行われた総合学習発表会の模様を速報でお伝えします。

3年生の総合学習では、農業・震災・過疎高齢化3班に分かれてそれぞれが活動を行ってきました。

農業班:
川口野菜で0円食堂

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農業班は、

「川口に住んでいるけど、買い物は近隣市町村に車で行っちゃう。

地元の野菜の良さをもっと知らせたい」と、活動してきました。

 

地元産野菜のPR方法を考えるうちに、

「野菜を農家の方からいただいて、自分たちで調理して、販売しよう!」

というアイディアが出てきました。

 

大人たちの「やってみなはれ」精神によって、

秋祭りでの販売許可も得て、早速実行に移ります。

 

農家の方に野菜提供をお願いするチラシを自分たちで作って、

畑に行ってくるところも自分たちでやってくれました。

 

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「実際に野菜をもらえるのか」という不安も中学生のみんなの中にありましたが、

フタを開けてみると、調理しきれない程の野菜や米を川口の皆さんからご提供いただきました。

 

さすがです。ありがとうございます。

 

そして、当日は朝早くから班のみんなでおにぎりを握り、豚汁を作り、販売を行いました。

最終的におにぎり約200個、豚汁約200杯を売り切りました。

すごいね。

 

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調理しきれなかった野菜も、メッセージを書いてくれた人にお渡しするところまでやってくれました。

 

震災班:
人と話して調べた、活きた「復興」の歩み

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震災班では、「単純に数値だけではなくて、街や人がどのように地震に対処していったか」という

点に着目して、インタビューや調査を行ってきました。

 

この班の特徴は、それぞれ個人が発表用の模造紙を紙芝居調に作って発表したところです。

文字やイラストに個性が出ていて、引き込まれる力作ぞろいです。

 

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「震災当時、役場がどのように機能したか」という、

行政に切り込む内容を、実際に職員の方にインタビューした生徒もいました。

 

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小さい街だからこそできる、行政と住む人たちの近さですよね…。

 

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小さい街だからこそ、盛り上がる祭の歴史を丁寧に調べてくれた生徒もいました。

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昭和49年に、それまであった神社の祭を「街全体の祭」として盛り上げていくようになったとのこと。

さらに、震災後は復興の願いも込められるようになりました。

 

そして、個人的にすごく気になった発表をご紹介します。

この方は、「復興とは何?」というテーマで発表されました。

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まずは、辞書から、先生役のNPO理事の人や、さらには取材に来たテレビ局の人までに

「復興とは何?」という事を聞いて回りました。

 

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調べる前は、「道や家が直ること=復興」だと思っていた。

 

でも、「復興とは何?」という疑問を投げかけていくうちに、

「震災という非日常から、新たな日常が生まれること」や、

「震災前より、さらに街が発展していくこと」という意見を聞いた。

すると、人口が減ってきていて、高齢化も進んでいる川口は復興したといえるのか、疑問に思ってきた。

 

そんな中、今年の10月23日に、上村教授が講演で

「川口は復興卒業しませんか」とおっしゃっていた。

それって何でなんだろう。

 

さらに深く考えていきます。

その答えが、この紙にまとめられてます。

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震災からの復興に一区切りつけ、新しい未来へと進むための過程として、

復興から「卒業」するんだ。

 

この発表を聞いた時、

「あ。川口大丈夫だ。高齢化進んでいるけど、雪3m降るけど大丈夫だ。」と

すんごく思いました。

 

過疎高齢化班:
私たちができる高齢化対策を実際にやってみる

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丁寧な聞き取り調査から、問題点をあぶり出し、実際に動いたのが、この過疎高齢化班です。

 

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自分たちで、「生活の不便な点はないですか?」、「川口の若者にしてほしいことは?」と

質問シートを作って、集落で聞き取り調査を行いました。

 

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その結果、「ご高齢の方は、若い世代と交流する機会があればと思っている」

ということを聞き出しました。

 

そこで、自分たちで考えたプログラムで、高齢化が特に進んでいる木沢集落でお茶会を実施しました。

大判カルタも自分たちで作り、おやつのどら焼きもその場で班のみんなで手作りしました。

 

その様子や感想、私たちにできることを今日は発表してくれました。

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「I love 川口!」の文字が素敵です。

 

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活性化のために、地域の人と関わって、街の雰囲気を良くしたい。

そうなんだよね…。

大きなイベントどーんとやるのが「街おこし」じゃないんだよね…。

住んでいる人が自然に楽しそうにしていることが、すごく大きな活性化なんだよね。

 

川口中学校の皆さん、自分で考えて、本当に動いた、すばらしい総合学習でした。

発表ほんとうにお疲れ様でした!

 

今日の余談

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ここまで読んでくれてありがとうございます。

という訳で、おいしいもの画像をば。

 

昨日夜に行ってきた、西の集落田麦山のまかない団体「きっちん田麦山」の慰労会ごはんです。

 

豪華オードブルの中にはなんと…。

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鮎がどーーーん!

さすが川口。

 

頭からもっしゃもっしゃいただきました。

今日もごちそうさまでした!