悩むんだったら、迷うために移住してみるという選択肢もあるよという話(前編)

2度めまして。笹川です。

 

初めましての方のあなたのために、再度自己紹介を少々いたします。

私は、先週まで東京のとあるインターネットの会社で働いていました。

そしてこの夏、ブランニュー・ザ・人生ということで、川口への移住を決めた人間です。

 

今日は、「なぜ26歳渋谷IT女子が田舎に移住しようと思ったか」

(26歳は女子といえる年ではないですが…。分かりやすいので、恥を承知で書きます…。ひぃ)

という疑問について書いていきます。

 

移住の理由をざっくりいうと、

「本気で本気の人生ディスオリエンテーションをしてみたかったから」

です。

 

「ディスオリエンテーション」、聞き慣れない言葉ですね。

簡単に説明すると、「方向喪失」のことです。

どこに行くべきか見えない状態ということです。

 

この言葉を聞いたのは、大学の入学式でした。

 

臨床哲学の提唱者である、鷲田清一学長(当時)が、

「大学とは、人生の中で最後にディスオリエンテーションができる場所なのではないか」

と、講話でおっしゃいました。

 

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要するに、

「大学にいる間は、無理に「自分はこれをするために生きている!」とか決めつけなくていいよ。

何をするために生きるのか探すのが大学だから。迷って探していいんだよ」

ということです。

 

「大学では、TOEIC980を取って、学生団体で紛争地域でボランティアして、

自転車で日本一周して、ベンチャー企業でインターンしました!」

というような、いわゆる「意識高い人」が激しく苦手だった私は

「なるほど。迷ってもいいんだ」と安心したのを覚えています。

 

でも、ディスオリエンテーションって実は、とても体力のいる作業なんですよね。

だって、「何をして生きていくか」という問いは、

「誰と関わって、誰に影響を与えて、誰から影響を受けて生きるのか」

を考えることです。

 

自分の人生なのに、大部分は他の人たちとの関わりでできています。

 

他の人を動かしたくても、相手が疲れてたり、気持ちの向く方向が違うと、思い通りにはならない。

でも、勝手に自分で判断すると他の人に不利益が出てしまう。

 

あーどうしたらいいのっ!?

とじだんだじだんだする中で、何とか他の人から協力してもらう方法を学んで、

みんなでマンモスを倒して、その肉を焼いて、人は生きてきた訳です。

 

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でも、大学生のころの私は入学式の言葉を勘違いして、

「意識高い人みたいに、インターンやボランティアに奔走して、「がんばる私」になろうと肩肘張りたくないわ」

と、数人の友だちだけとつるんで、好きな分野の本を読んで、大学を卒業しようとしてました。

 

ああ、もったいない。あの時の自分の顔面にジャンピングニーしたいものです。

 

大学の専門は読書が好きだから文学部、しかも哲学系でした。

 

むつかしい本を読んで、自分の中で考えたつもりになってレポート書いて、

「私は他の人と違うことを考えているわ」と有頂天になっている、

自意識過剰のハイパー夢子ちゃんでした。

 

(これを読んでいる人の中に、哲学系の人がいたらごめんなさい…。

哲学やってるから自意識過剰になる訳では決してないです…。)

 

そんな私を見て、ある教授が「卒業したらどうするんや」と聞いてくれました。

 

それに答えた私は、

「大学院に行きます。でも論文を書いて、反論されることを繰り返して意味はあるのでしょうか」

とか言っちゃってたわけです。

 

そんな、嫌な感じの青臭い大学生丸出しだった私に、教授は言いました。

 

「笹川、とりあえず働いてこい」

 

…。まぢすか。

 

屈折した考えを治すにはとりあえず社会に出せ、と考えてくれた教授は正しかったです。

 

でも自分の中で凝り固まっていた当時の私には、

「働く」ということが、「逆上がりもできない人間にムーンサルト三回転ひねりを要求する」くらい

高いハードルに思えました。

 

教授の部屋から出て、

「どーしろっていうんだよー!」と心の中で大絶叫しながら、

文学部のかび臭い廊下を歩きました。

 

大学卒業を目前にして、やっと私のディスオリエンテーションが始まりました。

 

イナカも移住の話も何一つ出てないけれど、長くなったので今回はこの辺にしましょう。

 

この自意識過剰大学生は果たして働けるのか。

そして、いつイナカに行こうと思ったのか。

さあ、どうなることやら。

 

ではまた次回。