こんにちは!五味です。
ご報告が遅くなってしまいましたが、9月11日をもって、昨年8月16日からの一年間のインターンシップを終了致しました。
今回は、インターンの集大成として制作していた冊子「ひがしやま探訪」完成のご報告をいたします!
住民センターでお世話になった泰子さんと。
この冊子はサブタイトル「~東山のこれまで、いま、これから~」にもあるように、これを読めば東山の出来事、活躍している団体、料理や方言までわかっちゃう!という内容になっております。
そもそもなぜこれを作ろうと思ったのか。理由は二つあります。
一つ目は、私のように外から東山へ来る人へ、地域のことを早く知って、好きになる、お手伝いができるようなものを作りたい。
二つ目は、住民の方へ、普段目を向ける機会の少ない「地域」というものを改めて知る機会を作りたい。
そんな思いからでした。
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私が東山にやってくる2年前、田舎で働き隊の制度を使って半年間インターンをしていた女性の方がいました。その方は「村人笑顔図鑑」という、集落別に東山の人々の名前と屋号、笑顔の写真と夢を集めた冊子を、小学生たちと一緒に作っていました。
地域の中に入る時、いち早く地元の皆さんのお名前と顔を覚えることはとても大事なことです。地元の方との世間話に参加するには、屋号を覚えるのは必須ですから、覚えていないと誰の話をしているのか、まるっきりわかりませんので。。
こちらでは名字が同じ場合が多く、屋号と名前を覚えるのも一苦労!
そんな時、この笑顔図鑑は東山の皆さんのことを覚える時のバイブルとなっていたわけです。どれだけこの本に助けられたことか…!
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私は毎月2回、東山月報という全戸配布されるお知らせの一ページ分を頂き、「希のひがしやま探訪」というコーナーで記事を書いていました。
ここでは、同じ地域の中でも、意外と知らない別の集落の人や地域団体の活動について目を向けてもらうきっかけとなりたい、という思いで取材をし、記事を掲載していました。一年間書き続けると24回分にもなったわけです。そこで取材したことを「ひがしやまのいま」としてまとめ直しました。
月報では載せきれなかった写真も、カラーで載せることができたのでよかったです。
もともと「地域の視点を学びたい」と漠然とした思いを胸にやってきたわけだったので「これを作るぞ!」という明確なビジョンはありませんでした。地域の現状を学ぶことができれば、お手伝いできるものがあればそれでいい、と思っていました。
けれど、「笑顔図鑑」との出会いや、月報の執筆という機会を頂いたことで、この冊子の作成へとつながりました。
目次はこちら!
◆年表で見る東山
これは小千谷新聞の過去の記事から、「東山」や「角突き」、各集落名にヒットするものを抜きだし、記事を読みながら主なものを抜粋してまとめました。50年代は506世帯(現在は150世帯)あったこと、80年代は「観光とスポーツ」で若者定住を狙っていたこと、時代の流れとともに東山の移り変わりが良くわかりました!
◆外からの視点
地元出身ではない方々から見た東山について語っていただきました。
角突きと深いつながりの東大教授、4年間東山の地域振興に携わった市役所職員さん、とっても明るくてパワフルな名物校長先生、震災後の復興に尽力された復興支援員さん…
インタビューしたものを文字数を揃えてまとめる、これが一番苦労しました…。
◆昔の暮らし
デイホームでは「東山伝説」という企画で、おじいちゃんおばあちゃんから昔の話を聞こう、という時間が設けられていました。そこでは面白い話がたくさん聞けました。東京にいる時よりも、「昔」を近くに感じられるのです。
今聞かなければ、いずれわからなくなってしまうこと、そういうものをいくつかでも残せれば、そんな思いでページを作りました。
◆方言
イラスト頑張りました(^^)
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同時並行で進めていた 「Chuclu」では4人で話し合いながら、あーだ、こーだ言いながら企画や構成を考えてきました。もちろん価値観の違いや、自分のイメージ通りにならないこともありますが、4人で作り上げる、洗練されていく過程にはチームとしての面白さがありました。
この「ひがしやま探訪」は主体となって進める人数がいない代わりに、広く、多くの方からの助言と協力がなければできませんでした。「ChuClu」とは違った大変さでした。
8月下旬の完成を目指していたのですが…とても計画通りには行かず、余裕を持った計画作りの大切さをよーく学びながら(笑)
最後はデザイン編集してくださった地域おこし協力隊の坂本さんに無理を言いながら(坂本さんがいなかったらこの冊子はここまでの完成度となっていなかったことでしょう…)なんとか小千谷滞在中に完成することができました。印刷会社の方のご尽力も…感謝です(>_<)
そしてようやく東山の皆さん、お世話になった皆さんにお渡しすることができました。
もっと構図の良い写真を撮っていれば…
文章の表現力があれば…
じっくり見れば見るほど、いろいろな反省が出てきます。。
けれど、現時点での私の力は、これ以上でもこれ以下でもないのかなぁと思います。
たかが40ページ、されど40ページの一冊です!
なにはともあれ、無事、完成することができて本当に良かったです。
関わってくださったすべての方に感謝しています。
本当にありがとうございました。
冊子は東山住民センター、きおくみらいに置いておりますので、お立ち寄りの際はぜひご覧ください!