【終了しました・レポートがアップされています】過疎地域福祉~高齢者が安心して暮らせる地域を協働で創るために~

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■講師:長岡市小国支所市民生活課 保健師 高野真弓氏 / (公財)山の暮らし再生機構 地域復興支援員 西澤卓也氏
■日時・会場:6月28日(金)14:00~17:00
■会場:小国地域総合センター「だんだん」
■概要
高齢者福祉に関わる機関やその役割、過疎地域特有の課題を学ぶ。また長岡市小国地域で取り組まれた福祉関係機関・集落の協働の取組の手法、またその成果と課題を学ぶ。
■講師発表資料
(PPTファイル)高齢者が安心して暮らせる地域を協働で創るために~小国サテライトとの連携から~
(PDFファイル)小国地域を支える“ヒト・コト”リスト(平成24年11月版)

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小国地域の人口・高齢者の概要

人口 5,981人   世帯 2,132
高齢化率 39%  (25.4.1現在)
介護保険認定率 16.2%(25.4.1現在)
高齢者のみの世帯 304 独居世帯 212 (24.4.1現在)
保健師は3人、業務担当と地区担当の併用で仕事をしています。高齢化率が高いですが、高齢者を支援する機関は増えています。

■参考資料■
▼介護保険実施状況

保健師の仕事

・認知症にならない高齢者をたくさんにする。
→認知症予防の体操教室やドリルを用いた認知症予防の教室を開催する。
・いつまでも自分でトイレに行ける筋力づくりを目指す。
→筋力づくりのための体操教室の開催。
・介護保険を上手く使いながら、在宅生活を目指す。

■参考資料■
自治体における保健師の配置・活動の動向について(厚生労働省)

介護保険について

・介護保険制度:年齢を重ねて介護を必要とする状態になっても、自立した生活ができるよう、高齢者の介護を国民全体で支えるしくみ
・ケアマネジャーが使うサービスの調整をする。 (包括支援センターやおごしの里などの事業所がケアマネジャー業務をします)
・社会福祉協議会は、介護保険とは関係なく、地域住民主体の福祉活動をしています。(配食サービスやサロンなど)

■参考資料■
▼介護保険制度について→(リンク)なるほど介護保険(長岡市)
▼小国地域で使える福祉サービス→(PDFファイル)小国地域を支える“ヒト・コト”リスト(平成24年11月版)

中山間地としての福祉課題

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小 国地域のような中山間地の福祉課題として、このようなものがあります。高齢化率が高いが、介護保険事業所が少ない。(介護度によって、デイサービスなど、 毎日行ける地域があるにも関わらず、小国地域は介護度がいくつであっても、最高週3回しか利用できません)医療機関は2ヵ所。(どちらの医療機関も病気を よくみてくれますが、認知症などの疾患には弱い部分があります)高齢者が多く、若手が少ない。(高齢者のみで暮らしている世帯が500世帯近くあります。 若手の人たちは、旧市内や小千谷市など近いところや、県外などで暮らしています)

地域内外の移動手段は、車かバス。(バスは、バスが通らない集落があったり、時間が上手くつながっていないところもあります。また、集落によって、バスが運行している曜日が決まっていることがあり、
急な用事を足す必要がある場合に、動けない時もあります)高齢者を支える機関はヒトコトリストに記載されていますが、行政や社協、包括などは、市と同じことしかしていないという状況です。

高 齢化率が特に高い小国地域だからこそという事業があまりないのが課題です。新しく何かを作ることが目的ではないが、お互いに協力し合えるところがあるので はないか?ということで、これからお話する関係者ワークショップの中で検討していこうということになり、平成24年度から取り組んでいる
ところです。

地域復興支援員との連携

さ て、小国サテライトと私たち保健師の関係ですが、一緒に仕事をするようになったのは、平成24年3月です。サテライトが開いた研修会に参加した保健師がサ テライトの地域づくりの発表を聞いて、一緒に仕事ができるかもと言い出し、当時課題山積みの高齢者の事業に仲間として加わってもらったのが最初です。

高 齢者の集まりを持つために、どんなことができるか考えようと検討するときにサテライトから入ってもらいました。その時に住民もいたのですが、グループワー クに入ってもらって、とてもスムーズに話し合いができ、住民の声もしっかりひろってくれ、話し合いのまとめの発表もうまく、グループワークの進行を任せる ことができるかもと思いました。

何か事業をするときにも、講師を呼びたいとなると、サテライトさんは、こんな人いますよとか、こういう講師 はどうですか?などアドバイスをくれ、事業がスムーズに進んでいきました。今まで、専門職以外の人とあまり仕事をしてこなかったので、とても新鮮でした が、頼りになるかもと思えたときでした。

■参考資料■
(リンク)地域復興支援員の取組(徳島大学 田口太郎氏)
(リンク)(公財)山の暮らし再生機構 小国サテライト

福祉関係者ワークショップの取組紹介

このワークショップは、今年度ふるさと創生基金事業でやっている高齢者元気支援事業の中に位置づけられています。
この事業は、実行委員会の形式をとっており、委員は小国地域在住の方や保健福祉関係者で構成されています。

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なんでこのWSを立ち上げようと思ったか?というと、
平成23年度に行われたこれからの医療と福祉を考えるシンポジウムでは、介護保険制度の使い方がよくわからない人が多いことがわかりました。高齢者がどんな状況になったら介護保険を申請すれば良いのか?わからない人が多かったです。

直 営の在宅介護支援センターが閉鎖され、包括支援センターができ、地域内には、NPO法人や民間の会社など高齢者支援をする機関が増えてきました。でも、本 当に高齢者に接するケアマネや包括支援センター、社協、保健師でも、高齢者支援をしてくれる機関やその機関がどんなことを支援してくれるのか、全て把握は できていませんでした。

高齢化が進んでおり、関係機関や住民との連携は必須であり、WSを立ち上げて、まずは横のつながりを作らなくてはと思いました。この取り組みを通してより多面的に実態把握をし、地域で高齢者を支える体制を構築したいと思いました。

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福祉関係者ワークショップの成果と課題

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このWSの今後についてですが、
・まずは、各関係機関が必要な時に必要な機関と連携がとれるようになると良いと思っています。進捗状況を報告し合えるような仕組みを作れたらと思います。連携をとるようになり上手くいった例が出ることによって、お互いの刺激になればと思います。
・ヒトコトリストを作成したものの、まだ全住民には配布・周知していません。住民は配るだけでは見ないので、機会があるごとに配布し、PRできたらと思っています。
・このWSを経て、保健福祉関係者以外の人たちと関係をつくることができました。もったいない村、MTNさんなど介護保険について最初はよく知らなかった 人たちが、少しずつ理解が進んできました。みんなこの高い高齢化率を何とかして支えたいという思いは同じなんです。このつながりは今後も大切にしていきた いと思いますし、また新しいつながりも見つけていけたらと思っています。次回は、お買い物支援をしている農協さんやあいあいの職員さんを新たに声をかけさ せていただく予定になっています。

先ほども紹介しましたが、総代民生委員を対象としたワークショップは、総代さんは交代していくので、毎年 実施してほしいという声があり、今年度も開催予定です。総代の代表者からも、小国の高齢者支援を教えてほしいという声が出ています。集落の代表者さんには 必ず聞いてほしい内容であるので、大勢の方から参加していただけるよう、やっていきたいです。

また、昨年度は住民参加型ワークショップというのもやりました。今年は、いくつになっても健康づくりに励んでいる高齢者に焦点をあてて、けんこつ体操人口を増やすために、体験発表などもいれていけたらと思っています。

  • 小国地域総合センター「だんだん」(長岡市小国町新町304番地1)
  • 6月28日(金)14:00~17:00