地域の概要
村上市は新潟の一番北、山形県との県境のまちで、新潟県の1割弱の面積を占めるほどの大きさです。日本海屈指の透明度を誇る「笹川流れ」や、7月に開催される「村上大祭」、鮭などが有名です。
今回のインターンは、村上市山北(さんぽく)地域の中継(なかつぎ)集落が舞台。86世帯が暮らす中継集落は、40~60代の世代の人たちが中心となって地域の活性化に向けた取組を行っています。なかでも毎年9月の第一日曜日に開催する「風神祭」で行われる奉納相撲は、集落のアイデンティティーの一つ。4月のしだれ桜の開花時期に行う「桜まつり」や、10月の「もみじマラソン大会」などには、地域外からも多くの人たちが訪れます。
中継集落の情報はコチラをチェック→ブログ「なかつぎ元気村」
インターン実施の背景と目的
中継集落には、「しな布の糸」を作るお婆ちゃん、地域を支えるお父さん、その背中を見て育った子ども達など、様々な人たちが暮らしています。特に小さい集落ながらも、11人もの高校生がいるのは、他の山間部の集落では見られない中継の特徴の一つで、地域活動を支える担い手として活躍しています。
しかし、高校卒業と同時に進学や就職のために中継を離れてしまう人がほとんどで、これから中継を巣立つ高校生や、既に集落を離れてしまった人たちに、中継のことをいつまでも心の中にとどめておいてほしい!さらに地域外からも中継の活動に関わる人たちを増やしていきたい!そんなムラの人たちの思いから、「中継の志が詰まった冊子づくりプロジェクト」が発案されました。
大学生の皆さんが1か月間中継で暮らし感じること、そしてたくさんの人たちと出会い・会話するなかで、中継の人たちが持っている“志”をまとめるのが今回のインターンのミッションになります。
インターンの成果目標(期待する成果)
◆「中継を出た自分の子どもに『帰って来いよ!』って言えるような冊子を作りたい。」(公民館長の寿雄さん)
◆「集落を巣立つ高校3年の息子に、生まれ育った中継のことをいつでも思い返せるようなものを作りたい。」(中継ふるさとづくり推進委員の真さん)
◆「中継の活動に関わってくれる人が増えてくれると嬉しい。そんなきっかけになるような冊子を作りたい。」(中継ふるさとづくり推進委員会の強さん)
プログラムの特徴
とにかくたくさんの人たちと出会い、話をすることが大切!
中継で生まれ育った11人の高校生をはじめ、多くの村人を巻き込みながら進めていくプロジェクトです。
中継の特徴の一つは、子ども達や高校生なども一緒になって地域行事を担っていること。インターン期間中には盆踊りや、地域外からもたくさんの人が参加する風神祭(奉納相撲)などがあり、集落の人たちと仲良くなる機会がたくさんあります。

(盆踊りの準備を進める高校生達)
得られる経験
◆普段の暮らしとは全く異なる、自然に囲まれた農村に1か月間滞在するなかで、色々なチエやワザを持つたくさんの人生の先輩たちとの出会いがあります。
◆目的の達成に向けて何をどうしたら良いのか、物事の考え方やゴールへの道筋の立て方を学べます。
◆冊子をまとめるなかで、農村での暮らしの本質、そこに暮らす人々の想いを肌で感じることができます。
受入地域からのメッセージ
『やる気満々過ぎるとお互い疲れちゃうので、ちょっと抜いたくらいで来てくれると嬉しいです。高校生達と積極的に交流してもらって、彼らに色々な刺激を与えてほしいですね。』

(左)中継ふるさとづくり推進委員会(副会長)の強さん
(中)公民館長の寿雄さん
(右)中継ふるさとづくり推進委員の真さん
プログラムコーディネーターからのメッセージ
中継集落は、お爺ちゃん・お婆ちゃん世代、お父さん・お母さん世代、そして高校生や小中学生など、様々な登場人物がいます。このような人たちの懐にどれだけ飛び込んでいけるかが、このプロジェクトでは大事なポイントになります。
インターン期間中には「風神祭」の奉納相撲があります(ただし集落内に不幸があった場合には中止になります)。8月中旬から始まる土俵づくり、稽古、本番後の祝賀会など、本当にムラをあげての一大行事。こういった行事ごとをつうじて、集落のつながりの強さ・地域の伝統などを肌で感じることができると思います。
1カ月プロジェクト全体の概要についてはこちら
募集要項
活動内容 | 【STEP1】中継の人たちとの仲良くなろう! ・集落内の挨拶まわり。 ・盆踊りの準備 ・奉納相撲の準備 【STEP2】冊子づくりの方向性を決める! ・冊子づくりの目的の確認、コンセプト設定 ・専門家等による勉強会の開催 【STEP3】実際に取材!編集・まとめる! ・集落の人たちに取材を行い、内容を整理する。 ・持ち寄ったネタを整理しまとめる。 【STEP4】中継の人たちに向けて成果を発表する! ・1か月お世話になった中継の人たちに向けて、まとめたものを発表する。(報告会の開催) 【事前課題】 ・ブログ「なかつぎ元気村」を読む。 ・地域のことがまとめられた冊子やパンフレットなど「これ良いな!」と思ったもの(他事例)を探して持ってくる。 |
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期間 | 1か月 |
時期 | 2019年8月12日~9月11日(相談可) |
募集人数 | 3人 |
必要な資格 | 特になし |
求める人材像 | ・農村の暮らしやそこに根付く文化などに興味がある人。 ・第二のふるさとがほしい!という人。 ・人と話をするのが好きな人。 |
滞在場所 | 集落の中の空き家(インターン生同士の共同生活) |
滞在費 | 無料 ※食費は実費 |
受入地域で用意いただいているもの | 生活に必要な家具・家電など |
応募締切 | 2019年7月12日 |
備考 | 申込があった時点で面談の上、参加者を決定します。 応募締め切り前であっても、参加者が決まり次第、募集を終了します。 |
応募方法
応募方法 | 画面下の「応募はこちら」からお申し込みください。 |
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参加までの流れ | ①イナカレッジ事務局面談(対面、skype等) ②コーディネーター面談(対面、skype等) ③参加決定 |
企業担当者名 | コーディネーター:金子 知也(イナカレッジ事務局) |