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  • 2017.09.19
夏のインターン 参加レポート【赤池夏実】

こんにちは。事務局の金子です。
今年の夏のインターンは、新潟県内5地域で実施し、9月15日で無事に全プログラムが終了しました。
これからこの夏のインターンに参加してくれた皆さんの1か月の活動レポートを紹介していきたいと思います。

まずトップバッターは、柏崎市荻ノ島のプログラムに参加してくれた赤池夏実さんです。茨城の大学に通う3年生。
この1か月間、真正面から集落のお父さん達にぶつかって、一生懸命お父さんたちの話を聞き・冊子にまとめていたのが印象的でした。

そんななっちゃんのレポートです。どうぞ!!

 

1.私がインターンに参加した理由

私がにいがたイナカレッジに参加しようと思ったのは、茨城大学の職員さんから紹介を受けたからだった。
その頃私は夏休み中に参加するインターンシップを探していたので、その人から「こんなインターンもあるよ」と言われて早速申し込んだ。
内容は荻ノ島という集落に行き、そこのお父さんたちにインタビューしてひとつの冊子を作るというものだった。

大学三年生としての夏休み期間、何かしなければと焦っていた私は、今振り返ると、正直に言ってとにかくインターンに行きたいだけだったように思う。
目的と手段が完全に逆になっていた。

 

2.みんなから数日遅れて、いよいよインターンスタート

私は、他のインターン生より数日遅れて8月7日にインターンシップを開始した。
最寄りの安田駅に到着した私は、一緒にインターンを受ける新井田美里さん、田辺久美子さんと、コーディネーターの宮沙織さんに迎えられる。

来た日はちょうど歓迎会が行われる日で、インターンを始めた赤池、新井田、田辺の三人を含め、荻ノ島に住み始めた人達が紹介を受けた。
ほとんど飛び入り参加のような状態で来たにも関わらず、みなさん私に親切に接してくださった。さらにその日はお酒が入ったおかげで、
人見知りしていた私も田辺さんや新井田さんと仲良くなることができた。

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住居は長期インターン中の橋本和明さんが住んでいる家に共同で住むことになった。
橋本さんも去年の短期インターンで荻ノ島に1ヶ月来たそうで、そこで感銘を受け長期インターンをすることになったという。また橋本さんの友達だという高橋沙希さんも泊まっており、合計5人のにぎやかな夜になった。

 

3.荻ノ島での日々

荻ノ島でのインターンでは様々なことをやった。基本的にはお父さんたちへの聞き書き集制作だが、他にもあり、例えば荻ノ島の集落年表をまとめる作業もその一つだった。様々な文献に散らばっている年表をひとつにまとめてみて、それらを最終的にはA3の紙に印刷するという作業だ。
昭和63年から平成29年まであるので、3人で大体10年ごとに分担してまとめてみると、およそ各3ページずつという多大な量になり、印刷するときにはある程度重要なことのみを抜き出してまとめることになった。抜き出す部分は集落センター会長の春日俊雄さんに決めてもらった。

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他にも勉強会が開かれたりした。インタビューをするということで、取材の仕方について学ぶための時間だ。唐澤さんを講師に迎え、インタビューする際のポイントについて学んだ。
春日さんと唐澤さんは意見の食い違いもあったが、最終的には同じことを考えていたことがわかり、より私の学びが深まった。春日さんと唐澤さんの二人が共通して考えていたのは、インタビューする際に相手に対して関心を持つことが大事であるということだった。私も同感だ。

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メインのインタビューをする前に、まずは荻ノ島に来て1ヶ月暮らすということで、顔を知ってもらおうと挨拶回りをした。挨拶回りにはインタビューするお父さん方6人のお宅へ伺ったが、
他の方へは自己紹介チラシを作りそれを回覧板で回してもらうことにした。

今回インタビューするのは、鉄砲が好きな中西重太さん、しっかりものの春日永久さん、ゲートボールが得意な重野萬治さん、長野県から戻って来た春日基文さん、機械が得意な中村健吉さん、そして手先が器用で何でも作る重野好正さんの6人だ。2日間挨拶回りをしてわかったのは、6人とも何かしら仕事をしていて家へ赴いても出会える確率が低いということ。その後数日間も出会えるまで挨拶回りを続け、どうしても会えないお父さんには電話をして挨拶に行くなどした。

6人

挨拶回りをしていたときのことで、永久さん宅へお伺いした際、奥さんであるツルさんがいらっしゃったので青刈りしたわらの編んだものを拝見した。
これがのちにお葬式用の草履になるのだが、編み方がしめ縄のものと逆になるそうだ。簡単に編むところを見せてくれたが、多分私が急にやってもそうはいかないだろうと思うくらい
手際が良かった。長年作られている方だからこそなのだろう。現在お葬式用の草履を手作りで編んでいるのはツルさんしかいらっしゃらないそうで、手作り品が好きな私としてはとても残念に思った。わらの編み方を学べたらいいなと感じた。

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13日には基文さんのところへ行き茅の松明作りをした。松明とはかやぶき屋根に使われる一束のことだ。漢字が灯りの方の松明とおそらく一緒なので、初め聞いた時はわからず
混同してしまった。松明の作り方は、まず干してあった茅を九十センチの長さに切る。そうすると大体三等分になる。上側、真ん中、下側に分けて集めたあと、上側の柔らかいところを下側の堅い部分で包むようにし、両手でいっぱい持てるぐらいの大きさになったらそれを紐でまとめる。それから屋根に刺せるように、斜めに整えて完成となる。

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私はアレルギーを持っているので、茅かその上に乗っていた埃かに反応してくしゃみが止まらず大変だった。が、茅の松明作りはなかなか経験できるものではないと思うので、とても面白かったし、楽しかった。今ではかやぶき職人がいなくなったと聞いて、寂しいと思った。

15日は集落の盆踊りで、私たちインターン生も浴衣を着て参加した。太鼓の叩き方も教えてもらったが、結構複雑でなかなか覚えることができなかった。太鼓の叩き方は動画がないので知っている人に教わるか、音源を聞きながらやるかしかなく、それがもったいないと思ったので好正さんが叩いているところを動画に撮った。

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4.いよいよ本格的にインタビュー&冊子づくりがスタート

そしていよいよ17日からインタビューが始まった。挨拶回りに行って一度は顔を見せて話していたからか、インタビューさせてほしいと言うと割りと快く承諾してくれた。全員で一通りお話をさせてもらい、それから誰が誰の記事を担当するかを決めた。私は健吉さんと萬治さんで、新井田さんは基文さんと永久さん、田辺さんは重太さんと好正さんになった。

インタビューの際、ICレコーダーで録音していたので、まず聴き起こしを始めた。聴き起こしている中でもっと話を聞く必要がある場合はもう一度インタビューをお願いした。私が話を聞いていて一番印象に残ったのは、萬治さんの「この村全体が一軒のうちみたいでね」という言葉だ。実際私も一ヶ月住んでみてまるで荻ノ島全体が家のように感じた。集落の人々全員と知り合いで、顔を見かけると挨拶し話しかけてくれる。ここは繋がりが深い場所なのだと感じた。

インタビューは基本的に一日で一時間くらいを目途にやっていた。最初は集落センターの二階にお呼びしていたので雰囲気が改まってしまい固くなってしまうお父さん方が多かった。しかし本当はお父さん方が暮らしてきた・生きてきた人生について世間話のように聴ければそれが一番良かったので、インタビュー二回目からは集落センターの一階で、お茶やお菓子をつまみつつ喋ってもらった。それでも緊張感は少しばかりあったが、お父さん方やインタビュアーの私たちも少しだけ固くならずに済んだのではないかと思う。

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5.インターンを終えて、新しい選択肢が出来た!

無事に記事を書き終えることができ、インターン終了日までに仮の状態だが冊子をまとめることが出来た。冊子確認と一緒に慰労会もしたが、お父さん方とも仲良くなれたと思う。また、ここに来たことで一つ選択肢が増えた。それは地元でも同じようなことが出来ないだろうか、その担い手に私がなれないだろうかということだ。初めここへ来たときはとにかくインターンに行きたいだけであったのに、終わってみれば、参加したのが荻ノ島で良かったと心の底から思ったし、新しい将来の道も出来た。私はやはり田舎が好きだと再確認が出来たし、働くことについてや暮らすということについて色々と考えることが出来た一ヶ月だった。

将来のことについてずっと迷っていた私だが、にいがたイナカレッジの荻ノ島のインターンに参加したことで、将来のことについてぼんやりとだが形が見え始めたと思う。またその形が変わるかもしれないが、自分のやりたいと思ったこと、働きたいと思った場所で働き、ここで暮らしていきたいと思う場所で過ごしていきたいと思う。

赤池 夏実IMG_1654 - コピー2

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