ムラに学ぶ、ヒトに学ぶ、自分らしいライフスタイルを実現する。
  • 2017.09.08
北は北海道、南はサモアまで。移住経験豊富な山田菜穂さんに聞く「行動力のモト」!

地域を書く合宿in柏崎市高柳町にて、参加者の長谷川円香さんが書いた記事です。イナカレッジのインターン生の受け入れ先でもある「高柳町荻ノ島集落」の移住者紹介記事です。

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結婚、転職、移住etc… 人生って選択の連続ですよね。でも選択するときって常に不安が付きまといませんか? 私も今までの道と違う道を進むとき、ものすごく、ものすごく考えます。
「こんなことやってみたいな」でもそう思ったすぐあとに続く言葉はいつも決まって同じ。「ダメだったらどうしよう」「やっぱり今のままがいいのかな…」と不安を感じてしまいます。
そんな不安持症ち症候群(笑)の私が、住む場所を変えるという大きな選択を繰り返してきた女性にお話を聞いてきました。

転々と移住を繰り返してきた女性

お話を聞いてきたのは、2017年7月に柏崎市内から荻ノ島に移住してきた山田菜穂さん。実は彼女、荻ノ島が初めての移住ではないのです。
山田さんは京都で生まれ育ち、美術の勉強がしたいと金沢の大学へ進学。4年生のときに21世紀美術館のオープニングイベントに携わり、小学校の先生を目指すことになりました。イベントの一つに地元の小学生と関わる機会があり、「どう伝えれば美術をもっと身近に感じてもらえるか」を考えることが多くなったそうです。卒業すると、生まれ故郷の京都へ戻り、小学校で美術を教える道を選びました。
そのまま故郷に落ち着くのかと思えば、突然サモア(!?)へ渡航。そして帰国後は京都の児童保護施設で働き、それから北海道で学芸員を経験。京都から北海道へ大移動した後に、サモアで知り合った彼氏の住む新潟県柏崎市へやってきました。そして、2週間の荻ノ島移住体験を経て、昨年夏に柏崎市内から荻ノ島へ移住してきたのです。
そんな日本、そして世界での移住を繰り返してきた山田さん。常に意識していたことは自分の気持ちに正直に選択することでした。

生まれ故郷の京都から突然のサモアへ。

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山田さんは京都の小学校で美術の先生として教鞭をとった後、JICAの青年海外協力隊でサモアへと向かいました。学生時代にも応募しようと資料を取り寄せたのですが、「今の状態で行っても力不足」と考え、応募を断念。小学校で5〜6年ほど働いた後「そろそろ行ってみようかな」と考え始めた直後、山田さんの勤務先の学校に赴任してきた体育の先生がなんと青年海外協力隊の経験者だったそうです…!その先生から海外の経験を聞くうちに、より一層行きたい気持ちが増していきました。協力隊として海外に行くことについて、家族からは心配もされたようですが、山田さんの行きたい気持ちは変わらず。最終的には家族側が折れ、サモアへと旅立ちました。
そして赴任先のサモアで今の彼氏と出会いました。青年海外協力隊の同期で2年間を共に過ごした人でした。2年の任期が終わると山田さんは京都へ、彼氏は柏崎市へとそれぞれの出身地へと戻っていきました。

荻ノ島へお試し移住

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帰国後、「学校ではないところから子どもの教育に携わりたい」と京都の児童保護施設で勤務。
働く中で、北海道に科学館と児童館が融合した施設があることを知り、「やりたいことができそう」と北海道へ移り住みました。2年ほど働き、北海道から彼氏が住む柏崎市へ移住してきた山田さん。隣接する市の小学校で美術の非常勤講師を始めました。非常勤講師は8月になると仕事に余裕ができるそう。「せっかく新潟に来たのだから新潟らしいことを」と思い、新潟での就職を探していたときにインターネットで見つけて気になっていた、にいがたイナカレッジへ問い合せました。そこで荻ノ島を紹介してもらい、2週間の体験移住へ。
荻ノ島で良くしてくれたのは兄貴肌タイプの中西英雄さん。田畑の手伝いや草刈り、カヤを束ねる作業など田舎暮らしならではの生活を体験しました。中西さんは気さくな性格で近所のみんなが集まって飲むと決まって声をかけてくれたといいます。荻ノ島の「人」や「のんびりとした時間や空気」に惹かれ、「彼と二人で住むなら、ここがいいな」そう思ったそうです。

パートナーと共に本格的に荻ノ島へ移住。

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2週間の荻ノ島での生活はあっという間に過ぎ、柏崎市に帰ってきました。しかし中西さんは稲刈りや飲み会など事ある毎に声をかけてくれ、何度も荻ノ島に足を運ぶ機会を用意してくれました。
1年経っても声をかけてくださり、関わりが消えませんでした。そんな生活を送る中、「家賃無料・水道代もかからない、囲炉裏とマキストーブのある古民家」を紹介してもらえたことがきっかけでした。実際に物件を見せてもらうとすぐに気に入り、移住を決定。荻ノ島へ移り住みました。
とはいえ、コンビニまで車で30分以上かかる荻ノ島。山の夜道は真っ暗で、もちろん街灯もありません。冬には2mもの積雪もあります。集落での生活に不安はなかったのでしょうか。そう尋ねると意外な答えが帰ってきました。
「考えても答えは出ないじゃないですか。まだ住んでないから。住む前に色々考えてみても、住んでみないとわからないなと思って」
そう答える山田さんは、仕事や収入など他の人が気にしてしまうことをふっと飛び越えていってしまうような自分の気持ちに正直に生きる女性でした。聞くと、そう考えるようになった出来事があったそうです。ある時、知人のインド人が「日本なんてすぐにどこへだって動けるじゃん」と笑いながら話していたことが印象に残ったと言います。この言葉を言われてからは移動することに対してより一層抵抗感を感じなくなったそうです。

まとめ「動いてみてから考えよう!」

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そんな彼女を見ていると、私自身いつも悩んでいることが小さな問題に思えてきました。過去を振り返えると、行動する前に考えることばかりしていました。でも考えて考えても答えなんて出てきませんでした。「ぐだぐだ考えてしまっているならまずは動いてみようかな」山田さんは不安持ち症候群(笑)の私にさえ、そう思わせてくれました。動いてみることで何か違うものが見えてくるかもしれません。
最初は2週間だけ移住した山田さんのように少しからだけでもいい。考えて考えてどうしようもなくなっている同志の皆さん、まずは少しだけ動いてみませんか?

image1この記事のライター:長谷川円香
新潟県加茂市出身。新潟市内で会社員として働きながら、少しずつライターとして執筆を開始。
新潟の魅力を県内外、海外問わず伝えるべく活動中。日本文化と古い建物が好きな社会人。
https://www.facebook.com/madoka.hasegawa.505

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