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地域の情報・魅力を発信できるライターになれる2泊3日の旅「地域を書く合宿」レポ!

「地域の情報・魅力を発信できるライターになれる!」というコピーに引き寄せられた12名の男女が、3月10日の金曜日夜に柏崎市高柳町に集まりました。

金曜日の夜から日曜日のお昼まで2泊3日で開催されたのが「地域を書く合宿」です。タイトルも単純明快です。地域の人やお店、暮らしなど「地域のこと」を取材し、1人1本記事を完成させる合宿です。

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この参加者12名のうち、県外からが4名!一番遠くは沖縄在住の男性(新潟市出身)です。男女半々でほぼ20代~30代、現役大学生も2名いました。ライティング経験も、まったくはじめての方から多少経験のある方まで様々です。

合宿の主催者は「にいがたイナカレッジ」と、新潟をもっと楽しくするウェブマガジン「にいがたレポ」です。にいがたレポは、市民ライターが体験と主観を持って記事を書くというのが大きな特徴です。合宿ではその編集長である唐沢頼充氏が参加者へ取材や記事作成の指導を行います。

今回の会場である柏崎市高柳町は、私たちイナカレッジのインターン生の受け入れ先でもある荻ノ島集落、門出集落がある地域です。今年度インターン生である、堤さゆりさん、矢代耕太さんはめでたくインターン終了後もこの地で暮らすことが決まっています。「じょんのび高柳」というテーマを掲げて長い地域おこしの歴史を持つ高柳町は、イナカレッジのインターン生をはじめ若い世代に移住先として選ばれている魅力的な地域です。

ちなみに下界の方には想像がつかないかもしれませんが、3月10日を過ぎてもまだゆうに1メートル以上は雪が積もっている山間部の地域です。

ここでは、この2泊3日の合宿のすべてをレポートします!

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まずは、おいしい食事とお酒、地域のみなさんとの交流

まさかの!?吹雪の中、長岡駅から車で約1時間でたどり着いた高柳町荻ノ島集落、そこで参加者を待っていたのは、地域の皆さんとおいしいごちそうでした。おいしい食事とお酒、地域の皆さんとの交流、これがこの合宿の一つの柱です。

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今回、取材先として準備していたのは10か所、それぞれ取材先のみなさんに交流会に参加していただきました。今回の取材先は次の通りです。

・越後門出和紙
門出で伝統的に行われたいた手すき和紙。現在五代目の小林康夫さんはまさに哲学者。

・鈴屋
”農業で生活を成り立たせる ”を実践する鈴木貴良さん。生産・加工・販売を手掛けています。

・荻ノ島かやぶきの里
25年に渡って荻ノ島の集落の人たちが運営するかやぶきの宿泊施設。

・荻ノ島の移住者たち
荻ノ島に移住してきた3 人の若者が魅了されたのか !? どんな暮らしをしているのか!?

・じょんのび村
地域の観光施設「ゆったり・のんびり・心地よい」 “ じょんのび ” な温泉宿泊施設。

・こども自然王国
“ 遊ぶ ”“ 学ぶ ”“ 泊まる ” がひとつ になった、大自然の中の子どもの ための総合施設。

・とくぜん
地元の母ちゃん達が運営する惣菜屋さん。高柳の人たちの御用達のお店です。

・グルグルハウス
高柳を訪れる人たちに対して、 『アートで人と人をつなぐ』活動を しています。

・麦麦ベイク
Iターンで高柳にやってきた 夫婦が営むパン屋さん。天然 酵母を使った本物の味。

・ふかぐら亭
自分たちで栽培したそばを、昔から地域に伝わる “ ござそば ” として提供。

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宿泊先は、趣のある素敵な古民家民宿「かやぶきの宿」

地域のみなさんとの交流会のあとは、宿泊施設へ移動します。ここ高柳町荻ノ島集落で25年前から運営されている「かやぶきの宿」です。茅葺屋根の外観のすばらしさはさることながら、中も昔ながらの板の間に囲炉裏があります。自由に使えるキッチンや、お風呂もちゃんとついていて宿泊場所としても不自由ありません。今回の合宿のために、ポケットwifiも持ち込み、宿でも作業が出来るようにしました。

この夜は、順番でお風呂に入りながら日が変わるころまで、参加者同士の交流が続きました。まだこの時は、明日の夜がどんな修羅場になるか、この時は誰も想像していなかったことでしょう・・・。

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取材に行く記事を書く、その前にしっかり構想を練ろう!

翌朝は取材先の一つでもある「麦麦ベイク」さんのパンで朝ごはん、その後、荻ノ島集落の春日俊雄さんのご案内のもと、宿のまわりをみんなでぐるっと集落散策をしました。

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2日目午前中はみっちりと、にいがたレポ編集長の唐沢頼充さんから、情報発信、取材の準備についての講義です。今回の合宿で、取材・記事作成の講義から、個別指導まですべてを1人に担う唐沢さんをもうちょっとご紹介します。

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にいがたレポにある唐沢氏の紹介ページによると、にいがたレポの発起人にして編集長、仕事はフリーランスのライター/編集者・・・と書いてあります。この情報少々古いっすよ唐沢さん!事実は、ライター業のほかに、平日昼間は長岡市にある某NPO法人の中核となる職員もやっております。ライター/編集者としての代表作がこれ、「新潟のおきて」です。

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さて、唐沢さんの講義の内容を簡単にご紹介します。まず、そもそも論から講義が始まります。唐沢さんは参加者の皆さんに「情報を発信する目的って何でしょうか?」と問いかけました。情報を発信するってことは、「誰か」に、なんらかの「影響を与える」ことが目的なわけです。それがまずは知ってほしいという「認知」を目的としたものなのか?知られてはいるけど「イメージ向上」を目的としているのか?「需要喚起」行動を起こしてほしいのか?この目的をきちんと意識しましょうというのがはじめの一歩でした。

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そして、そういう目的を持って、誰に伝えるのか?伝える相手とその人への届け方をしっかり考えて、その人にどうなってほしいかをあらかじめきちんと考えることが必要だということです。

地域を書く合宿では、このように、イベントを企画する、新しいビジネスをはじめるかのごとく、企画を作りこんでいきます。参加者の皆さんは、講義を受けたあと、これから自分が取材に行く対象について、自分が誰に何を伝えるために、取材に行くのかしっかり考え抜く時間が取られました。もちろん、はじめて会う人に取材をするわけですから、いい意味で期待を裏切られたり、取材に行って構想が変わることも想定しての作業です。

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いよいよ取材に行きます!!

昼食を挟んで、午後からはいよいよ取材に行きます。誰がどの取材先に行くのか昨晩決めてあります。取材先は10か所、2人1組になり、4時間で2か所を取材します。自分の取材相手じゃない人は、写真を撮るなど他の参加者のサポートに回るというチーム戦です。

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昨晩の夕食時に少しお話をしているとはいえ、緊張しているのか、はじめ取材の空気は多少固めでした。しかし、取材相手である高柳の皆さんの饒舌さに乗って徐々に取材も盛り上がっていきました。

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鈴屋の鈴木さんへの取材の様子です。農作物の生産・加工・販売なんでもやる百姓鈴木さんの哲学に触れます。そのお話は、農業だけではない、地域コミュニティや人の生き方までどんどん話が広がります。

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荻ノ島集落へ移住してきた若い女性2人への取材の様子です。自らの考えをしっかり持ち、そして誰よりも行動力のある2人の話に魅了されます。お話を聞いた後には、2人が住んでいるお家にもお邪魔させてもらいました。

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そして朝まで続く、記事作成!!

夕方もう日が暮れかけた17時過ぎ、皆ぞくぞくと取材から戻ってきました。休む間もなく、夕食前にもう一仕事です。すぐに、取材内容の整理を行います。取材をした結果、取材前に作った構想を練り直す方も多くいます。約1時間ほどでしたが、ものすごく集中した時間が流れました。

そして、この日の夕食はジンギスカン!新潟の山の中でなぜジンギスカン?高柳には昔羊を飼っていた歴史があるらしいですよ。このお店、肉とラーメンのセットがあり、大半の人たち肉にライスにラーメンとおいしくいただいて長い夜に備えます。

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夕食のあとは温泉に入って、午後8時頃に宿へ、ここから本格的に記事作成に入ります。そうなんです、この夜の時間に記事を作ることを前提としたプログラムだったのです!「合宿」ですからね!と言っても、3日目の午前中も追加取材や記事作成の時間に使えます。

いきなり記事を書くのではなく、まずは皆さん記事の構成を固めるのがはじめの一歩です。唐沢さんも一人一人に対して、本当に丁寧に確認、アドバイスをしてくれています。1人で12人対応できるのか?と心配でしたが、本人曰く「いけた!」という事です。短時間で集中してこれだけの記事をチェックしていく、唐沢さんも編集者の腕があがったことでしょう。

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私たち主催者が気づいていなかったわけではないですが、この宿での作業、テーブルがありません。板の間or畳の上での作業です(笑)上から見るとこんな感じです。カッコいい!

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下の写真は、それぞれのライティングスタイルです。みんな個性的!座布団テーブルや、ビールの段ボール箱テーブル、なぜか階段の踊り場を作業場に、などなどみんな自分のやりやすい思い思いのスタイルです。後日談ですが、椅子・机の洋室ではなく、この和室だったからリラックスして、長時間作業ができたのでは!?という意見もありました。

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そして最後はこうなりました。布団の中です。薄暗い部屋にPCのブルーライトが光ります。

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いよいよ最終日 成果発表会!!

そして夜が明ける。記事制作がどこまで進んだか定かではありませんが、朝から雪の上ではしゃぐ女子大生たち。若いっていいですね。気持ちのいい朝です。

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成果発表は、午後からということで、午前中は、追加で取材に行ったり、部屋で原稿作成の追い込みをしました。皆ギリギリまでいい作品を作り上げようと必死にがんばってくれました。

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そして正午、ついにタイムリミットです。実は、夜中の段階で、「完璧に記事を完成させるのは難しいんじゃないか?」ということが主催者たちの頭をよぎりましたが、見事に全員記事を完成させることができました!素晴らしい!

そしてお弁当を食べながら、いよいよ成果報告会です。和やかな雰囲気で進んできたこの合宿ですが、さすがに最後の成果発表会では、少しピリッとした緊張感が参加者の皆さんからも感じられました。

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成果発表は、自分の原稿をスクリーンに映し出して、1人2分で自分が何を目的に、誰をターゲットとした記事を書いたのかという企画から、記事の内容、そしてこの合宿を通しての感想もいただきました。

みなさんの発表は、本当に一人一人の個性が感じられるものでした。

「何が刺さったの?」これは、唐沢さんが取材から帰ってきた参加者へしつこく問いかけていた言葉です。取材をして記事を書くというところには、けっして隠すことができない「書き手の個性」が現れます。「何が刺さったのか(心に響いたのか)」というのは、人によって間違いなく違うわけです。

1人1人の発表から、まさにこの「書き手の個性」を感じることができました。さらに言えば、書き手が伝えたいと思っている「読者」すら浮かび上がってくる方もいました。優れた記事には、「取材対象者」「書き手」「読者」の3人の登場人物が浮かび上がってくる、そんな雰囲気が備わっているのだと感じました。

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参加者の皆さんの記事リスト

・「静かな創造のまち・柏崎市高柳で出合った「地域アート」の原風景」 ライター:池戸煕邦さん
http://niigata-repo.com/culture/post-9280/
・「柏崎市高柳の自然と遊ぼう!自然で学ぼう!「こども自然王国」入国のすゝめ」 ライター:小林 抄吾さん
http://niigata-repo.com/play/post-9266/
・「お母さんたちが作る日々ごはん。柏崎高柳町「とくぜん」でパワーチャージ」 ライター:岩渕直子さん
http://niigata-repo.com/fooddrink/post-9253/
・「かやぶき屋根と「じょんのび」な暮らし」 ライター:榎本未希さん
http://inacollege.jp/blog/2017/03/21/kayabukinosato/
・「人を繋げるアートの拠点、グルグルハウス高柳」 ライター:稲村彰人さん
http://niigata-repo.com/culture/post-9220/
・「山あいの田舎にあるおもしろいパン屋「麦麦ベイク」 」 ライター:百田洋海さん
http://niigata-repo.com/fooddrink/post-9226/

<以下原稿完成しだい随時更新します>

・「越後門出和紙」 ライター:山本加容さん
・「鈴屋」 ライター:坂内未央さん
・「荻ノ島の移住者たち」 ライター:水澤 陽介さん、長谷川円香さん
・「じょんのび村」 ライター:大塚由美子さん
・「ふかぐら亭」 ライター:宮沙織さん
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今回の参加者の皆さんから、未来の参加者の皆さんへ

後日参加者の皆さんへ、「この合宿の売りは何だと思いましたか?」というアンケートを取らせてもらいました。その一部をご紹介します。

 “書く対象との距離感が近いこと。イナカレッジと地域との関係が出来ているからこそ、色々な話をしてもらえた。地域と密になって、人の魅力を感じながら記事がかけることは、なかなかないと思う。”

“荻ノ島の地元の人と交流しながら記事の書き方を学べる。”

“面白い人に会いに行ける。直接話を聞ける(取材できる)。体験したことをすぐアウトプットできる。仲間といっしょに楽しく学べる。書くスキルを学べる。”

”知らない地域を初めて訪ねて、勉強、取材し記事を完成させる事です。 地域の方が出来ないような情報を発信するお手伝いと、その地域に興味がある方へのニーズに応える事が出来ると思います。”

次回、皆さんのご参加をお待ちしております。にいがたイナカレッジ、にいがたレポのウェブサイトで告知を出しますが、以下のメールアドレスに「書く合宿情報希望」とメッセージいただければ、次回のご案内をメールでお送りします。

お問い合わせはこちら⇒ https://inacollege.jp/otoiawase/

最後に・・・ライター達をとりこにした高柳合宿グルメ

旅の楽しみはやっぱり、その地域のおいしい食事、最後にちょっとご紹介します。

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左上 2日目夕食:澤田屋さんのジンギスカン
右上 1・2日目朝食:麦麦ベイクさんのパン
左下 2日目昼食:ふかぐら亭のそばセット
右下 1日目夕食:とくぜんさんのオードブル

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