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かけがえのない5週間

夏休みインターンシップレポート、柏露酒造「創業260年・次世代の『かわいい』日本酒創造プロジェクト」編です。

長岡市にある柏露酒造株式会社にて若者向け次世代の日本酒開発に向けて3人の学生インターン生がチャレンジしました。

トップバッターは東京農工大学から参加の染谷 知良くん。2人の女子に挟まれ奮闘して頑張ったイケメン君です!

インターンシップに参加した動機

長岡での約5週間にわたる酒造りインターン。楽しいこと、うれしいこと、つらいこと、大変なこと、いろいろありましたが、きっとこの5週間は一生忘れないと思います。

そもそもなぜ3年の夏休みに約5週間のインターンをしようかと思ったかというと、大学生の夏休みという長い休みを利用して1つのことに取り組んでみたいと思ったからです。大学のサークル活動や実習、地域のイベントの手伝い、ファームステイなどでさまざまな地域にいままで行ってきました。特に去年の夏休みはさまざまな地域を転々として多くの方にお世話になりました。しかし、期間としてはどれも短く、長いものでも一週間の滞在です。もちろんそこでの経験は自分にとってとても大きなものでありそれによって自分の考えも大きく変わってきましたが、期間が短いとどうしてもやれることも限られ地域の方と仲良くなってきたところでお別れになってしまいます。定期的に通っているところもありますが、何か物足りない感じがいつもしていたのです。そんな時、イナカレッジが今年の夏にインターンを実施することを知りました。「これに参加すればきっと何かが変わるかもしれない」「5週間もいれば得られるものも大きいはずだ」、そう思い今回イナカレッジインターンに参加しました。また、数あるインターンの中でもなぜ柏露酒造を選んだかというと、「日本酒」という日本の伝統文化について知りたかったからです。私は農学部に所属していて文理を問わず幅広く学んでいて、その中でも地域が持つ歴史や文化、伝統について興味があります。「日本酒」ももちろん日本を代表する文化であり、地域や酒蔵によって違い(日本酒が持つストーリー)が出るという特徴を持っています。そんな「日本酒」について深く関わってさまざまなことを知ってみたいと思い参加しました。それに加えて、日本酒製造や開発に関われることは滅多にない機会である、そもそも日本酒が好き、というのも参加を後押しする要因になりました。

目的

インターンの目的は「インターン生である大学生が『かわいい日本酒』を開発・製造・販売する」というものです。この背景には、「開発専属の社員がいない」という柏露酒造の課題があります。今の日本酒業界の現状として「日本酒の需要が減少」「若者の酒離れ」に伴い「酒蔵自体が減少」というものがあるのですが、これに対して柏露酒造は、酒離れが進んでいる若者、特に女性をターゲットととした商品開発(『柏の花言葉』など)をおこなっています。ですが、先述したように「開発専属の社員がいない」ことにより、なかなかうまくいかなくなってしまっているのが現状です。その現状に対して私たち大学生が協力できるのではないか、ということで今回のインターンが行われました。

インターンの活動内容としては「商品開発」「プロモーション」「日本酒製造」の3つに分けられます。

商品開発

「商品開発」では、まず事前課題としておこなったアンケートをもとに消費者の分析をしました。その結果から商品コンセプトを決め、さらに商品名や成分、ラベルなど具体的な内容を決めていきます。原価計算もして価格設定も自分たちでおこないました。ここで一番大変だったのは、インターン生3人の意見がぶつかり合うことです。3人とも専攻も違えばバックグラウンド、インターンの参加理由も違うため、なかなかお互いの意見が合いませんでした。しかも、3人とも譲れないところは意見を曲げないため議論が進まないことも。また、「女子の思うかわいい」をひたすら考え続けることも大変でした。みなさんお気づきだと思いますが、私は男です。そのため、私が思う「かわいい」はやはりどこかずれていて、女子2人からなかなか理解されないことも多々。議論に議論を重ね、柏露酒造の社員さんと話し合ったり自分たちで勉強したりして細かいところまで詰めていきました。

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プロモーション

「プロモーション」では、どうやって消費者にアピールしていくかを考えポスター・ビラ・小冊子(商品のおまけ)を作成し、柏露酒造の公式Facebookでのインターン紹介もおこないました。また、営業活動も実際におこないました。初めての営業で分からないことばかりでしたが資料もしっかり準備し、社員さんにも助けてもらいながらお店を回りました。お褒めの言葉から厳しい言葉までさまざまなご意見をいただきましたが、結果としては長岡駅周辺の酒販店さん8店と飲食店さん2店から前向きに検討するとの返事をいただくことができました。

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日本酒製造

「日本酒製造」では、収穫(天候の都合などで酒米の収穫はできなかったため、飯米の収穫を体験させていただきました)から洗米、蒸米、種切り(麹を酒米に撒く)、仕込みなどほぼすべての作業をやらせていただきました。造る量が少ないため基本的には手作業。今は機械化が進んでいますが、昔のように自分の手で造り上げていくのはなかなか大変でした。ですが、その分愛着もわき作業も楽しく、本で勉強した日本酒の造り方を体験することで理解もより深まりました。また、日本酒造りは経験則だけに頼っているわけではなく、意外と科学的な面(洗米時冷水を用いることでバクテリア増殖を防止、また水温も一定にすることで時間当たりの吸水率を見極め次の洗米に活かす、など)もあり興味深かったです。日本酒度や酸度などの内容成分を科学的に分析する作業を実際にやりました。%e3%81%af%e3%81%8f%e3%82%8d

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ちなみに、今回造った日本酒は赤色清酒酵母を用いた桃色のにごり酒。酵母によって自然にピンク色になるにごり酒です。さらに、酵母を殺さず瓶詰めすることで微炭酸の要素も持たせています。日本酒をあまり飲み慣れていない20代女子をターゲットとして、見た目の華やかさと微炭酸要素から特別な日の乾杯酒として飲んでほしい日本酒です。インターン期間中には完成できなかったため最後の仕上げは柏露酒造の社員さんにお願いする形になってしまいましたが、甘酸っぱくておいしい日本酒になっているはずです。

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出会い、そして成長

約5週間のインターンを終えて、柏露酒造の社員さんをはじめたくさんの方と出会い、さまざまなことを経験し、考えるだけでなく実行にも移し、かけがえのない日々を送ることができました。得るものもたくさんありました。例えば、「実際に働くうえでの難しさ」。企業でのインターンだったため、時間やお金などさまざまな利害が絡み合うことでやれることは制限され、理想と現実は必ずしも一致しないことを思い知らされました。ですが、その分やりがいもあり、できることを必死に考え話し合い、それを実際に形にしていくのはおもしろかったです。本当の現場はもっと厳しいものだとは思いますが、今までの人生には関係のなかった商品開発にも興味がわきました。また、「コミュニケーションの大切さ」も実感しました。これは何をするうえでも大切なことだとは思いますが、働くうえでは特に重要かなと思います。私は割と人見知りなんですが、柏露酒造の方々はインターン生にも頻繁に声をかけてくれ、毎日一緒に作業するのが楽しかったです。

インターン自体はこれで終わってしまったのですが、関わりがこれで切れてしまったわけではありません。10月8日には越後長岡酒の陣での試飲販売をおこなうため、私たちインターン生はもう一度長岡に行きます。きっとそれ以降も何かあれば通うのではないでしょうか。また、これからも日本酒にはなにかしらでつながり続けたいなと思いました。柏露酒造とまでは言いませんが、日本酒業界に就職もあるかもしれません。

なんにしても、このインターンに参加してよかったです。柏露酒造の方々をはじめ、今回のインターンでつながりを持てたすべての方に感謝申し上げます。

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2016夏 インターン生
2016夏 インターン生
にいがたイナカレッジ
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