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夏休み学生インターンシップレポート、蓬平温泉「越後の奥座敷、蓬平温泉で新たな宿泊プラン企画プロジェクト」編です。

長岡市にある「蓬平温泉地」にて和泉屋・福引屋・よもやま館の3館が協力して学生を受け入れ、3館共通の宿泊プランを学生が女将の右腕となり実施しました。3人の学生を紹介します。

ラストは横浜国立大学から参加の山崎 美祈さんです。しっかりモノ女子大生です(笑)

山崎美祈

2016年の春休み、そして夏休み。最後の学生生活の長期休暇を費やした蓬平温泉でのインターンシップは、私にたくさんの問いを投げかけ、何事にも代えられない経験を得ることができました。蓬平温泉三館共通の新しい宿泊プランを考える、という計8週間に上るプロジェクトを振り返ります。

1、なぜ蓬平温泉インターンシップに参加したのか?

経済学部に所属する私は、1年生のときの授業で扱った内容が抽象的な内容が多く、正直面白いとは思えませんでした。より具体的に消費者は何を求めていて、それに対して何を供給できるのか、そのことを直に理解できる旅館という場で、プラン作成を通して分析し、検証し、実践できる経験は、将来の自分に必ず役に立つ、と考え参加しました。

そして私にはさらに大きな理由がありました。それは、蓬平への想いです。新潟出身である私には、毎年ゴールデンウィークに親戚と共に蓬平温泉の近くにある高龍神社を参拝するという恒例行事があります。横浜の大学に進学はしましたが、これからも続けていきたい大切な行いです。その中でも忘れられないのは2005年に訪れたときに見たあの光景です。新潟県中越地震から約半年後の蓬平は、それまでの私の記憶の中の蓬平とは似ても似つかぬ有様でした。崩れかけた斜面、そこにかろうじて引っかかっているような乗用車。当時小学3年生だった私でも被害の大きさを理解できました。そのような状況の中でも決してあきらめずに立ち上がろうとする蓬平の様子をテレビを通して見ていました。旅館の再建の様子や、特によもやま舘の花舞台の復活など胸を打たれるニュースを食い入るように見ていたことを覚えています。あの地震から12年目。新潟愛がますます募る今の私にできること、それはこのインターンシップに参加して、地元新潟に貢献することだと感じました。より多くの人に新潟の魅力を知ってもらいたい、その気持ちで参加を決心しました。

2、取り組み内容

2-1、春休み

プランを作成するうえで旅館業務を知る必要があったため、まずは旅館業務を体験しました。私は、蓬平温泉三館の中で最も規模の小さい「花の宿よもやま舘」で業務を行いました。主に仲居さんの仕事を行いましたが、覚えるべきことが非常に多く、最初は苦労の連続でした。宴会に関しては、右の写真のように、料理を置くべき場所や間隔、並べるものまで細かく決まっていたり、お客様のご案内や掃除、生け花などあらゆることをこなすため、夜遅くまで仕事をする日もありました。その中でも、対応したお客様から蓬平やよもやま舘の魅力を伺ったり、女将さんや従業員の方々とお話をすることで、どういうプランを作るべきかを考えていきました。時には、女将さんから直々にフィードバックを受けたり、仲居さんと夜中まで語ったこともありました。毎日の仕事終わりに、雪景色を見ながら入る温泉は最高の贅沢でした。

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宿泊プランを作成するといっても、素人の私たちには何もわからないため、旅行会社の方の講演会も開催していただきました。そこで、現在の旅行の流行は、旅行先の現地で滞在する時間を長くとり、その地の魅力を存分に味わっていただく「着地型旅行」であることを教えていただき、私たちの考案するプランにも適用しようと決めました。

旅館業務と並行して、プランのターゲットや含めたい内容を考えていきました。現在の蓬平温泉は、お客様の年齢層が高いため、若年層を狙いつつ、どのようなプランがあったらよいかのアイデアを出し合いました。何度か話し合った結果、女子大生である私たちが考案すること、そして新しい客層を狙いたい、ということから、女子をタ―ゲットにした女子旅をテーマにすることになりました。

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折り返しを迎える頃に、旅館の方のはからいで酒蔵見学に行きました。そこで、新潟名産の日本酒の製造工程を見学し、試飲会を開いていただきました。杜氏さんに行程説明をしていただいたり、営業の方と楽しくお話しながら試飲をする中で、これをプランに含めたらいいのではないか、と考え酒蔵見学を中心としたプランにすることにしました。

プランを徐々に作成する中で、どこまでであればできるのかをはっきりさせるため、各旅館の仲居さんを始めとした従業員の方々とのワークショップも行いました。私たちが考えた仮のプランを発表し、フィードバックを受けました。ここで得た改善点を活かしていくため、その後は話し合いの日々が続きました。

また、着地型観光を実現するために、長岡駅周辺を散策できるMAPを作ろう、ということになり、ターゲットである女子の好きなカワイイポイントをちりばめたMAP作りも行いました。長岡駅周辺を散策して、実際に私たちの足で発見した店舗に行き、掲載の交渉も行いました。

その後、女子会プランの枠組みが完成し、関係する酒造や店舗に交渉に伺いました。私たちの考案したプランは実現できるのかを細かいところまで伺い、許可を得ることができました。

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インターン報告会!

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いよいよ報告会。各旅館の女将さんや、酒造の関係者の皆様にお集まりいただき、春のインターンシップの報告会を開催しました。プランを作成した経緯、プランの概要などをお話しし、たくさんのフィードバックを受けました。今後、商品化するうえでの課題などもあげていただき、改善すべき点が明確になったところで、春休みのインターンシップは終了しました。

~春休みインターンシップの思い出~

1、ながおかおおた雪あかり

蓬平温泉がある長岡市太田地区での雪イベント。各地に雪灯篭を作り、幻想的な世界が出来上がります。地域の方々や長岡造形大学の学生に交じり、準備から当日までお手伝いさせていただきました。もつ煮、美味しかったなあ・・・

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2、スイーツ&日本酒マッチング会

酒蔵見学の時に、酒造の方からスイーツと日本酒の相性の良さを教えていただきました。そこで、プランの中でもその相性を楽しんでいただこうということで、どの日本酒とスイーツが合うのかを確かめるため、各旅館で特別スイーツを作っていただき、マッチング会を行いました。ふきのとうのチョコレートブラウニーがほろ苦で最高だったなあ・・・

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3、よもやま舘の花舞台

私がお世話になったよもやま舘では、夕食の際、女将さんと仲居さんが舞台で日本舞踊を披露します。雪が深々と降り積もる中で見る冬の花舞台は、格別の美しさでした。「大忠臣蔵」を踊る女将さんに惚れ惚れしたなあ・・・

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2-2、夏休み

考案した女子会プランを実現させるため、私たちは再び蓬平に集結しました。

まずは、課題の洗い出しを行いました。前回のインターンで出た課題を解決する方法や、新しく考えた点を含めて、約二週間の短い間でどこまで進められるかなど、今後の動きを確認しながら蓬平インターンシップ第二弾が始まりました。

そして、実現するためにより具体的に何をすべきかを知るために、長岡観光コンベンション協会の方と意見交換会を行いました。女子会プランの流れをお話しした後、改善すべき点や、現に行っているプランの応用方法などを教えていただきました。そこでは、タクシーの利用や付加価値の効果など、多くのアイデアをいただきました。

ここからは、課題をひとつずつクリアするために話し合いの日々が続きました。お客様の送迎はどうするのか、どういう時間軸で行くのかなどを細かく詰めていきました。見学に行く酒蔵や、協力していただくタクシー会社にも再度交渉に伺いました。厳しいフィードバックをいただくこともありましたが、何としても実現させたい一心で乗り切ることができました。悩むたびに、よもやま舘の女将さんに相談したり、コーディネーターの野村さんと話し合いました。何度も何度も模造紙に課題を書き、解決し、また新たな課題が生まれ、という流れの繰り返しでしたが、最終的な提案書を作成し、旅館に引き継ぐことができました。

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蓬平インターンシップで得たもの!

このインターンシップで経験し、感じた事や得られたことは数え切れないほどあります。その中でも特に思い入れの強いものを紹介させていただきます。

①我慢強く、粘り強く。

どれだけ仕事が大変でも、我慢強く粘り強く続けていけば、必ず成果が出ることを身をもって感じました。旅館の仕事や、プランの作成が行き詰った時、途中で投げ出さずに続けたことで、最終的には納得のいく結果になったと思います。

②こだわりは持ち続けろ。

人の考えに流され、自分の意見を捨ててしまっては、何事もうまくいかなくなることを実感しました。妥協しないことを約束に進めてきたインターンシップでは、これが鍵になったのだと思います。自分のこだわりを持ち続け、仲間のこだわりを受け止めながら、最善の策を見つけることが大切だとわかりました。また、こだわりをぶつけあう中で、自分自身の長所短所も知ることができました。これほどまでに自分自身と真剣に向き合ったことはなかったため、自分を理解する良い機会になりました。

③『人』の温かみ

小さな地区、小さな旅館だからこそ、人の温かみを感じられる機会がたくさんありました。旅館の業務中に地区の宴会があったときには、大学生という珍しさもあってか、業務中にも関わらず地域の方々に蓬平の歴史を教えていただいたり、そのうち飲みに来いと地区の会長さんから誘われたり(行けなくてごめんなさい)、お休みの日でも旅館から連絡が来て、女将さんとの食事会に呼ばれたり、はたまた地区の公民館でまとめ作業をしていた日には、職員さんからメロンの差し入れまでいただいたりと、ここには書ききれないほど本当に蓬平の皆さんには温かく迎えていただきました。たくさんの出会った方々の支えがあるからこそ、このインターンシップは成り立っているのだと何度も実感しました。都会にいては絶対に感じられないこの温かみは忘れられない思い出です。

いったんは終了した蓬平温泉インターンシップですが、女子会プランが実現し軌道に乗るまでが私たちの役目です。愛するふるさと、新潟のために、今後も蓬平温泉の活性化に向けて関わり続けながら、新潟愛を深めていきたいと思います。

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2016夏 インターン生
2016夏 インターン生
にいがたイナカレッジ
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