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長岡に住んでみた!学生最後の夏休み

夏休み学生インターンレポート、FARM8「ローカル×クラウドファンディングを新潟で立ち上げる!「この指とまれ」を全国に発信するための取材班を募集!」編です。

長岡市の地域プロデュース会社FARM8でクラウドファンディングの立ち上げを行いました。最初は早稲田大学の石川くんです。

この夏、新潟イナカレッジを通じてFARM8に8月25日から9月24日までの1ヶ月間、住み込みインターンをしました早稲田大学政治経済学部4年の石川健太と申します。img_1144

就職活動を7月に終え、最後の夏休みを迎えました。まとまった時間を手にできる大学生だけの特権を使わない手はない。一ヶ月以上なければできないことがしたい。そう思い、パソコンに向かった結果、にいがたイナカレッジに出会いました。地方で探していたのは、「農村問題」、「開発経済学」と言う授業に影響されたことが大きな理由です。過疎化、特に若者の減少により地域自治が崩壊し、終わりを迎えようとしている限界集落が数多く存在することを学びました。授業を通して強く感じたのは、農村も発展途上国も、現地の産業や発信では現状を変えていくのは難しく、都市や先進国が連携することが課題解決のために重要だということです。個人的な話ですが、来春からネット広告やマーケティングを主な事業とした会社に入社します。その関係もあり、将来ネットを通してその課題を解決するサービスを立ち上げようとぼんやり考えていました。そのためには実際に地域で生活して魅力を五感で吸い込む必要があると思い、今回「一ヶ月」という長い期間で、「実際に住むこと」ができて、「ネットを通して課題解決に取り組む」ことができるという三拍子が揃ったこのインターンに参加することにしたのです。

 

前置きが長くなりました。

FARM8のインターンプログラムは「ローカル×クラウドファンディングを新潟で立ち上げる!「この指とまれ」を全国に発信するための取材班を募集!」でした。

地域には、たくさんの魅力があります。一概に「魅力」とまとめるのは簡単ですが、その魅力を僕はこの一ヶ月でたくさん目の当たりにしてきました。地方では、そんな魅力やいいものが経済的な理由で形にならないことが多々あります。クラウドファンディングを使えば、魅力や想いを全国に訴えて、資金提供をしてもらい、その魅力を実現できます。クラウドファンディングは社会的な価値を経済的な価値に変えて、いいものを世に生み出すことができるシステムなんです。ところが、このシステムは世間に浸透しておらず、馴染みない人が気軽に活動資金を募るには敷居が高いのが現状です。

 

『誰でもクラウドファンディングで簡単にプロジェクトを起こし、地域のいいものをもっともっと実現し全国に発信することができる土壌を作る』

 

これが僕たちインターン生に与えられたミッションでした。

 

<<一週目>>地域を知る。


一週目はとにかく、長岡を巡り課題を抱えた人のお話を聞くことがメインの活動でした。初日から、怒涛の顔つなぎです。

長岡造形大学の理事長とお話しし、長岡市地方創生推進部を訪ね、二ヶ月に一回開催されている「のもーれ」というイベントに参加し、地域の中心で頑張る人と顔を繋いだりもしました。

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他にも山古志にある中越防災フロンティアや長岡地域復興支援センターに行ったり、観光施設である温泉旅館に行ったりもしました。これらの訪問から地域の方が抱えている課題を抽出し、ひたすらクラウドファンディングのネタとしてまとめていきます。

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それと並行しつつ、FARM8製品で一度、流れをさらう意味を込めてプロジェクト公開まで試しにやってみようと実際の流れを追うこともしました。酒粕ジェラートをコンテンツに見立て、記事を執筆、手直しをしてもらい公開から、プロモーションまでを行いました。一週目はその準備と素材制作を行いました。

他のインターン生との交流会に参加し、お互いが取り組んでいる活動報告を行い、夜は地域食材を持ち寄り、夕食をいただきながら交流する機会もありました。

みんな自分がいる地域に魅力を感じ、目を輝かせていてとても濃い時間を過ごせました。

 

 

<<二週目>>プロジェクトの分析


公開されている他のプロジェクトを比較し、成功・失敗要因を探しました。同時に、世に出回っているクラウドファンディングの書籍を一読し、成功確率を上げるために必要な事を探っていきました。

加えて、同じくイナカレッジで柏露酒造にインターンして、新しい日本酒開発をしている大学生3人組とクラウドファンディングのコラボに乗り出しました。ターゲットを「普段日本酒を飲み慣れない若い女性」に絞り、低容量の日本酒を開発していた彼らですが、製造する800本の販路が確保されおらず、クラウドファンディングを使った販売を考えました。部長会でのプレゼンを目標に、クラウドファンディングの側面的な機能である販路の拡大やPR戦略、想いの発信を前面に押し出した企画をプランニングしました。img_1068

 

他にも津南という山奥でわさびを栽培している農家へ片道2時間かけて訪問し、わさび作りの厳しさや環境選びの大切さを聞きました。

 

津南生まれの鈴木丑三さんという全国的なわさびの先駆者が、最後に地元でわさび田を作りたいと思っていて、それには合計3000万円が必要という大規模なクラウドファンディングのプロジェクト案でした。このプロジェクトは1ヶ月では終わらないので、中長期的に関われれば、という案件になりました。img_1167

 

<<三週目>>クラウドファンディングの実践


柏露酒造の部長会でプレゼンをしました。時間をいただき、社長やグループ会社の社長、役員、工場長など、錚々たるメンバーの前でのプレゼンでした。改善点をフィードバックいただいたり、いいところを指摘していただいたりし、結果的に前に進んでみることになりました。

それに伴い、プレスリリースやクラウドファンディングの会計など細かくて専門的な知識のインプットにも時間を割きました。ミス日本酒というコンテストがあることを知り、そことのタイアップができないかの調整をするなどPR戦略を企画しました。プレスリリース用の資料の制作や柏露酒造で1日密着取材をし、写真撮影、クラウドファンディングの記事執筆、素材を制作するなど準備を進めました。

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三週目に入りましたが、長岡やさい耕房に訪問に行き枝豆ピクルスの商品化に向けた相談をするなど、地域の魅力探しは継続して行っていました。

社長に随行した心豆庵という豆腐屋さんでは、Web集客を増やしつつ全体の売り上げを上げるためのコンサルティングを見学できました。

 

<<四週目>>失敗から新しい目標へ


ここでまさかの大どんでん返しが起こりました。

柏露酒造の現場トップが今回クラウドファンディングはできない、との判断を下したのです。稟議を通して判子をもらわなければならないことや、それには十分な時間が残されていないこと、そして大学生が作った新商品の完成形がどうなるかがわからなく、容易に回収するため、卸先の数を増やしたくないことが理由にありました。どの理由も合理的で納得いくもので、自主提案の難しさを痛感しました。

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後でわかったことですが、クラウドファンディングにはいろんな機能があります。しかし、資金調達という本質を重要視しない使い方は起案者側にも、資金提供側にもあまり受け入れられていません。アメリカでは、ベンチャー企業などが作るまだ世の中にない革新的な商品の先行購入的役割を果たしていますが、日本にはまだまだそのような風土がありませんでした。今回の柏露酒造のプロジェクトでは、資金がすでに用意されており、お金に困っていなかったのが不履行となった一番の理由だと思っています。

 

依頼があった場合、何か課題があるはずで、その可視化された課題を解決する企画の提案が求められます(それでも難しいですが)。しかし、自主提案の場合、目に見えない先方の課題を抽出して、それを解決しなければなりません。時間をかけ取り組んだプロジェクトの失敗でしたが、潜在的な課題やリスクを顕在化するコミュニケーションは今まで経験したことがなかったので、多くを学ぶことができたと思っています。

そこから時間が残されていなかったため、そこからサクッと切り替えてこう言った苦労や経験を踏まえ、より確実にクラウドファンディングにこぎつけ、成功確率を上げるための資料作りに移行しました。残りの時間は資料制作に没頭し、資料の完成をもって一ヶ月のインターンに幕を下ろしました。

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<<このインターンで学んだこと>>


具体的な活動やそこから学んだことはすでに書いたつもりでいるので、これまで書けなかったことから学んだ三つのことを書きたいと思います。正直、プログラムを通して思ったことよりも、実際に生活してみて、仕事をしている人を間近に見て、感じて、学んだことの方が多いと思っていて、泊まり込みインターンに参加して本当に良かったなぁ、と思っています。

 

  • 長岡の人のつながりの濃さと温かさ

30日間住んでいて感じ続けたのがこれです。社長のFacebookでインターン生が来ました、と紹介された次の日に会った人の大半が僕らの顔を知っていたことに驚愕しました。横のつながりが強く、誰がどこで何をしているかが筒抜けなんだなぁ、と感じました。また、学生だけで住んでいるんです、というと野菜や米、作っている商品などをくださる方にたくさん出会いました。おかげで想定していたよりもずっと安く生活できたし、スーパーに行くだけでは食べられないような食材を手に入れることで食卓が豊かになりました。長岡は見ず知らずの学生に優しくしてくれる街です。イベントで知り合い、また他のイベントに招待にいただき、そこでまた知り合いを作ることもできます。シェア飯というイベントでは、一人一品、食べたいものを持ち込み、参加費無料でワイワイ楽しむことができました。

 

 

  • 日本酒が美味しいということ

僕はアルコールに滅法弱く、強いお酒は避けてきたため、口に含んでもアルコールの味しかしない典型的な下戸でした。柏露酒造にインターンをしていた学生と一緒に住んでいたこともあり、ほぼ毎晩のように日本酒を飲む機会がありました。飲み続けるうちに、アルコールの強さに慣れ、味を感じるようになるとともに、多くの日本酒を飲むことでその味の違いに驚く毎日でした。「米の国新潟」で作られる「米のお酒日本酒」。原材料はほとんど変わらないのに、その製法や環境、削り具合は絞り具合によって味や見た目が全然変わるし、飲むときの温度によってもその香りや味わいが全く違うものになることを新潟に来て学びました。新潟に住んでみなければ、その奥深さに気づくことはできなかったと思っています。

 

  • 会話能力・人との関係構築の大切さ

これはインターンを通して、と言うよりも社長について回った案件で学んだことです。社長は行く先々で仕事の話を少ししかしません。というと遊んでるように思われるかもしれませんが、仕事を取る上でまずは人間関係の構築が大切だ、と感じさせる場面が多くありました。雑談や飲む約束をしつつ、少しだけ今考えてることや仕事を練り込む。すると、相手は「この人の言うことだし、一緒にやってみようか」という気持ちにさせられるのだと思います。その感情の変化を見る場面が多々ありました。小さい企業やスタートアップの企業が仕事を取るとき、会社のバックグラウンドは何の保証にもならず、必然的に個人が信頼を獲得することでしか、仕事に結びつけることができません。会話の中で人と人との信頼関係を築くことの大切さ、そしてそれは簡単ではないことを傍で感じる毎日でした。自分の場合、未熟さから本題のみを準備しているため、その話題にしか関心が向かなく、会話の冒頭から本題に入ろうとしてしまいます。その場合、提案内容に共感するしかないので、提案の良し悪しに成約は左右されてしまいます。しかし、信頼関係を築くことができれば、自分の人間性や信頼も判断材料にすることができ、より仕事のしやすい環境を作れるのだと思います。そのことを感じ取った一ヶ月でもありました。

 

<<番外編:休日の過ごし方>>


  • ラーメン屋めぐり

こっちに来てから知ったのですが、新潟はラーメンの激戦区らしく。外食するときはほとんどラーメン食べてました。超美味しい!

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  • せんべい王国

亀田製菓の体験施設で、1500円とお値段はしますが、実際にせんべいを焼いて、醤油でお絵描きができ、それを真空状態で持ち帰れる施設です。理由はありませんが、野原ひろしを書きました。人の顔よりも大きいせんべいで、味は普通です。笑p1000908

 

 

 

  • 寺泊港、寺泊中央海岸

車で1時間弱のところに、有名な漁港があり、魚を買うわけでもなく行ってきました。

漁港で獲れたの魚介類が販売されているほか、露店が出ていて、その場で食べられる魚の丸焼きなどを販売していました。p1010206

 

9月でしたが、海は綺麗で冷たくもなく楽しめました。

そこで撮ったお気に入りの写真です。img_1144

 

そのちょっと先にシーサイドラインという海沿いの道路?があり、

立ち寄った駐車場から撮った絶好の景色。(あいにくの曇り)p1010237

 

 

  • 山古志牛の角突き大会

日にちが合えば、ぜひおすすめなのがこれ。

全国に6箇所しかないという牛の角突きが山古志にあるんです。とても大きい闘牛の熱い戦いが見れます。勢子と呼ばれる牛の戦いを始めたり終わらせたりする人たちの大きな牛に体を張ってぶつかっていく姿もまた魅力です。。p1010492

 

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牛と写真撮影をすることもできます。特別に上に乗せて写真を撮らせてくれました。

 

  • 日本酒バル「カネセ」

その時々によっておいているお酒は違いますが、豊富な種類の日本酒を、お店の人がお勧めする飲み方で飲めるお店です。サイズも4段階から選ぶ事が出来、390円から気軽に立ち寄る事ができます。カウンターで飲んでいたら、たまたま隣がこの店のオーナーさんで、日本酒や子羊のロースト、テキーラなど(日本酒バルです)をご馳走になり、幸せで贅沢な時間を過ごす事ができました。グラスで飲む日本酒は香り高く、そこらの居酒屋で飲むものとは全然違います。新潟に来て日本酒を飲むようになった僕ですが、大満足のお店でした。img_1301

 

 

 

 

  • 片貝花火大会

ギネスに載っている4尺玉が打ち上がる花火大会。

かなり遠くから見ていたのですが、カメラの画角からはみ出そうなほど大きかったです。

近くから見たら目の前に花火が広がるんだろうなぁ、と思いました。

写真はその前の普通の花火です。笑

是非一度、自分自身の目で見てみてください。p1010250

 

 

 

  • その他

その他にもいろんなところに行き、いろんなことをしたので写真と一言で紹介します。

 

アルパカ牧場。思ったよりアルパカは臭かった。img_1066

 

 

小千谷市にある錦鯉の里。立派な錦鯉が何匹もいて、写真撮影に没頭しました。p1010097

 

一緒に行った友人の企画。生産者と消費者をつなぐ収穫体験×BBQイベント。img_1348

子供が自由で可愛すぎて、時を忘れました。

 

 

一着300円の古着屋さん。5着1000円セールをやっていて、

買いこんだ結果、スーツケースが爆発しました。買い物は計画的に。img_1168

 

 

インターン中に知り合った小国和紙で行われた紙すきサークルの合宿に参加しました。

今思うと知らない大学のサークルの中、よく参加したなぁ、と思いますが、

紙を漉く貴重な経験ができました。p1010062

 

 

 

最後に。

この一ヶ月間、いくつもの案件を同時進行させて常に面白いことを考えている社長と温かくおうちでは主婦もやっている社員さんに囲まれ、幸せな時間を過ごす事ができました。

内面の変化は文字に起こしがたいほど大きい変化かもしれなくて、もしかしたらほんのわずかな変化なのかもしれないけど、確実に成長した一ヶ月です。

長岡が「また帰りたい」と心から思える第二の故郷になりました。

何から何まで世話をしてくれた社長・社員さん、生活を支えてくれたコーディネーターの皆様、一緒に住んでいた学生たち、そしてこの一ヶ月に出会った全ての方々に心からの感謝を伝えたい気持ちでいっぱいです。img_1340

 

また帰ります。

 

2016夏 インターン生
2016夏 インターン生
にいがたイナカレッジ
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