ムラに学ぶ、ヒトに学ぶ、自分らしいライフスタイルを実現する。
わが家に水が!

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僕が住む中立山集落は未だに上下水道が通っていない。各々の家庭で横井戸を掘るなど生活水を確保しているのだが、わが家の水はなんとも心もとなかった。近くの田んぼの下に横井戸が掘られているとのことだったのだが、田んぼの水を干すと井戸水も枯れてしまう。雨が降れば、その半日後に水が出始める(雨水のろ過時間はたったの半日ということになる)。しかも、その田んぼは有機稲作の田んぼではなかった。移住当初から水問題の改善はわが家の最優先課題だった。

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ある日、集落のKさんが山の中に昔使われていて今は使われていない水源があることを突き止めてきた。その水源の上には集落も田んぼもなく、とてもきれいな水だという。ただわが家からは遠いところにあった。集落の入り口まで500m、そこからわが家までも300mあった。とりあえず集落までのパイプは折半し、そこから家までは自己負担で水を引くことにした。

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水源から杉林の中、ルートを設定して、必要なところは木を切倒し(地主さんに許可をいただき)、草を刈ってゆく。中継地点にこれもまた昔使われていたタンクがあったのでそれも利用して黒いパイプを敷設していく。パイプは耕作放棄地となった田んぼを通り、集落へ。

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そしてついにわが家まで水がやってきたのであった。全長800mの水の旅。蛇口を捻れば水が出るという、当たり前のことが嬉しくて嬉しくてたまらない。ほんの些細なことでも幸せになれる、当たり前のことにも感謝できる、それが田舎暮らしなのだ…。

そして、後日談。

ちょぼちょの水しか出なかったわが家にもの凄い水圧で山から水がやって来たので、水道管が外れて台所が大噴水になること2回。風呂場に通っている水道管が地下で外れ夜中に台所の土間が池となり玄関に向かって川となること1回。3度の水害を乗り越え、ようやく落ち着き始めたわが家なのであった。

会田 法行
会田 法行
中立山インターン生
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