夏雁木

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ここら辺では夏雁木と呼ばれ、農作業の合間に休憩したり、雨の日にちょっとした作業をしたりする日(雨)除けを制作した(写真の白いシート部分)。「会田くん、夏雁木は作ったほうがいいよ」とずっと言われていたのだが、実はどうやって作っていいのか分からず、ずっと作らずに、いや、作れずにいたのだ。

そんな僕を見かねた集落の木暮さんが「近所の雁木作りを手伝いながら作り方を覚えよう」と言ってくださり、作り方を学ぶことに。

豪雪地帯である十日町市ではこうした雁木を通年使うことはできない。雪解けと同時に雁木を作り、初雪の前に雁木を解体する。それでも人間とは計画通りには行動できない生き物らしく、もしもの降雪に備えて雁木の傾斜はきつくするようにと教えられた。これなら1度くらい雪が降っても大丈夫なのだそうだ。

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また、毎年作っては解体するので可能な限り簡単な構造になっている。垂木は紐で箱結びで固定し、柱は地面に打ちこんだ杭に縛って固定する。

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最初は頼りなくても完成するとびくともしない。地域の知恵だ。

今までの生活だったら必要なものは何でも買っていた。実は数年前、実家のベランダに日除けを設置しようとしてテントやらパラソルなどを買おうとネットで調べたことがあった(結局欲しいものがなく買わなかったけれど)。そのときは今回のように自分で作ろうという発想すらなかったように思う。

必要なものは買うのではなく、まずは自分の頭で考えて作ってみる。ここで生活を始めてまず学んだことのひとつだ。完成した雁木を見つめながら、なんだかちょっとだけ成長したのではと、自画自賛したのであった。