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お米を作り続けるためには?研究 その1「お米づくりの収支」

これまで、【実践編】レポートを続けてきましたが、ひそかにやっていた、【研究編】レポートをしていきたいと思います。

研究編のテーマは、「お米を作り続けていくためには?」です。技術を学ぶことは大前提ですが、

米づくりの営みを再生産していくための金勘定も大前提です。

ということで、まずはお米作りの収支を確認していこうということで、〔統計の数字〕と〔実際やってみての数字〕を合わせながら分析していきました。

研究編のメンバーである、山の暮らし再生機構の廣橋さん、西沢さんのお力でまとめてもらいました。実践編、阿部、今井は自分達が27年度やった米作りのデータを提供させてもらいました。データ提供に協力いただいた専業農家目指すBさんありがとうございます。

1.玄米一俵売って得られる収入はどのくらい

よく、農協に出すだけじゃなくて、直販したい!という声を聞きますが、そりゃそうですよね。↓の数字を見ると約1万円近い差があります。まぁ直販の場合、売れればと言う話ですが。。

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2.玄米一俵作るのに必要な経費(肥料代、苗代、動力費など、人件費は除く)は

例3に上げた、Aさんの田んぼ、、既に農協出荷の金額とほぼ同じですね。人件費抜きでトントン。売ったら手元に米すら残らないでは、何のためにやっているのか。実際は自分の家で食べるようですが。

例2の「新米塾」は、機械のお金が含まれていません。一方で例4のBさんの金額には機械代が含まれています。経費を大きく左右するのは、機械に係るお金であることがわかりますね。

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3.田んぼ一反歩(20m×50m=10a)でどのくらいのお米がとれるか?

1、2と1俵(60kg)を基準に調べていますが、実際どれくらいの面積あれば、どれくらいのお米が作れるのかということです。例1の新潟県の平均では、1反で527kgつまり、約8.7俵とれています。一方、新米のAさんは336kgつまり5.6俵しかとれていません。これでは、いっぱいお米取ろうとしたら面積を増やさなくてはならず、なかなかしんどいです。収量を上げる努力も大事ですね。

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4.お米一俵作るのに、どのくらいの労力がかかるか?

3では、人件費を除く経費を算出しました。それじゃあ人件費は?ってことで。規模とやり方にもよりますが、というとことでしょうか。手刈り、はざがけは労働時間を跳ね上げます。。

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まとめ

収入の面を考えるとやはり販路で大きな差がでるということになります。経費の面を考えると、どのくらいの規模でやっていくのか、それに見合った投資を考える必要がありますね。またAさんのように、人から田んぼを借りてやっている人間は、どんな田んぼでも貸してくれれば飛びつきたいところですが、ゆくゆくの事を考えると、耕作する田んぼもきちんと吟味する必要ありますね。

当たり前っちゃ当たり前の確認でしたが、実際の数字を入れるとぐっと理解が深まります。

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阿部巧
阿部巧
イナカレッジ事務局
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