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森林利用と移住促進! 群馬県上野村に行ってきました。

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地域の方々とバスで群馬県上野村を視察しに行って参りました。

まずは上野村の概要から。
上野村は群馬県の南端に位置する村で、人口が1305人(平成27年9月末現在)、世帯数は620ほどと聞きました。群馬県内でもっとも人口が少ない自治体ということです。43%を超える高齢化率で、森林面積は95%くらいあるのだそうです。典型的な山間の過疎地域と言えるのかもしれません。

視察の流れは役場で詳しく話を聞いた後、実際にキノコやバイオマスの工場を見学したり、直売所に行ったりしました。

 

私が見た、そんな上野村のすごいところ!

1.林業中心の産業が回っている。

2.村からの生活支援が手厚く、移住者の割合が高い。

3.山や川が美しい。

 

それでは簡単にではありますが、レポートします!

 

1.林業中心の産業が回っている。

上野村は森林面積が95%ほどもあるのだそうで、田んぼが出来ない急峻な山と谷の地形は、林業抜きには話が出来ないのだと思います。実際、今回のお話では林業のサイクルが中心でした。

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上野村では、国や県の補助を使って山の木をどうにかしようとしていて、製材化のほかに、木工業を促進したり、ペ レットを使ったバイオマス発電や、おが屑をキノコの菌床にしたり(今は村外のものを使用)など周辺の関連産業をあわせて、上野村の中でお金や資源を回して います。ここから生まれる雇用も、移住促進になっているのです。

 

キノコの生産工場を見学させていただきました。
現在はシイタケだけ作っているようです。

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シイタケ。
おが屑ブロックを仕込むところから、収穫まで4~5ヶ月くらいと聞きました。

本当は上野村の山の木から作ったおが屑ブロックを使いたいところなのでしょうが、放射線の関係で今は外部から持ってきたおが屑を使っているのだそうです。安全です。

山の木から作ったペレットを使ったバイオマス発電施設も見学。

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発電した電気は隣のキノコ工場で使われるのだそうです。

 

山で木を伐り、製材化したり木工をしたり、ペレットでバイオマス発電をしてその電気でキノコを育てたり、またそのキノコを育てる”おが屑”も本来ならば上野村の木から作られる。

補助金を使ってでも、山にある木を最大限利用しようという姿勢が大事なように思いました。採算のことだけ考えたら、放置が一番ということになるのかもしれませんが、色んな制度を使ったり、組み合わせたりすることで、産業が生み出されて、雇用が生み出されて、山の環境も保全される、ということなのだと思いま す。

この後、プラスチックを分解する、スーパーマシンも見学しました。

 

2.村からの生活支援が手厚く、移住者の割合が高い。

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役場前の黒澤丈夫村長の銅像。

山間の過疎地では人工と移住の問題は最重要課題の一つであると思います。上野村は平成に入ってから240人ほどの移住者がおり、村の約18%が移住者という高水準になっています。これはすごいことです。行政では、雇用・住居・教育の3本柱で移住促進 を図っています。村が主体となって雇用の場を創出したり、村営住宅を整備したり、子育て・教育を支援したり、手厚いです。

例えば、条件を満たした移住者に生活補給金が最長三年間、独身者で月額3万円、世帯で月額5万円支給されたり、結婚祝い金、住宅関係の手当てがあることなどです。子育て支援では、村の”へき地保育所”では保育料が月2000円という低額であったり、保育所から中学校まで給食費が無料であったり、18歳までの保険対象医療費が実質無料であったりします。移住すると以前よりも収入が少なくなってしまったりすることもありますが、各種手当てなどで、手取りは変わらないという声もあるようです。

 

3.山や川が美しい。

走っているバスの中から。

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秋の爽やかな空と山の紅葉が美しく。

急峻な山が迫る谷の地形は、9月に行った徳島県の上勝町を思い出しました。川が非常に美しく澄んでいるのも似ています。惚れ惚れするような谷川にはヤマメがたくさん見えました。たくさん見えるのはもう禁漁時期だからというわけだけではないでしょう。

私が上野村で感じたことは、上野村の山はとても手入れが行き届いていてきれいだと言う事です。林業中心に回る産業群があるだけあって、林の中を藪にしてしまわずにきれいにしているのだと思います。上野村の林業は広葉樹も大いに利用していて、25年周期で木を育てて伐採するサイクルが成り立つのだそうです。 現在、針葉樹は間伐材が中心の様です。つりをするにも山を鑑賞するにも、美しい山林は魅力的です。林業は美しい山や川を生み出して、観光にもつながる可能性があるように思います。杉ばかりではなくて、広葉樹をより短いサイクルで利用すると言うのもポイントかもしれません。

 


 

 

お昼に特産のイノブタ料理をいただきました。

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上野村では田んぼがなく、かつて盛んだったコンニャクや養蚕が廃れた今は、イノブタ(猪豚)やみそ、シイタケなどが特産品らしいです。

他に印象に残ったのは、小中学生の山村留学の話です。都会の小中学生が1年単位で上野村に来て、上野村の学校に通って、色んな活動をするのです。毎年15 人くらい来ているのだと聞きました。これは素敵だと思いました。都会に住んでいて山の学校に転校するとか、物語の世界の始まりのようでワクワクします。山村留学した子は、上野村が故郷のようになり、後に上野村に戻ってきてくれたりするそうです。これはいいなあ。

 

旧黒澤家住宅も見学。
国指定の重要文化財だそうです。

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ありがとうございます。

間雄輝
間雄輝
山中集落インターン生
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