ニッポンのふるさと「じょんのび(寿命延び)」を未来に繋げる取り組みを進めている柏崎市 高柳町 荻ノ島集落でのインターンシップ内容をご紹介!!
地域概要
28世帯・68人の荻ノ島集落では、20年以上も前から茅葺きの農村景観を活かした都市農村交流に取り組み、地域づくりの先進事例として全国からも注目されるようになりました。高齢化や人口減少が進み、集落の活力は低下してきていますが、地域外の大学・専門学校・団体などと連携して、農業や景観の保全、茅葺きの空き家改修など様々な活動を行う元気な地域です。
研修概要
・集落農業の担い手をサポートする「担い手支援部会」の一員として、田んぼや畑の維持管理、牛舎の手伝い等
・茅葺きの空き家の改修や古民家の内装手伝い等
・都市部の団体の受入、大学生の受入など各種団体の都市農村交流等
・集落行事、イベント等のサポート等
参加者の属性
就職活動の一環として2日間のイナカレッジ・ツアーに参加したときに、現地の雰囲気やそこで働く方々の話をお聞きし、地域で働くことに興味を持ちました。大学卒業後、今まで経験したことのない生活をすることで、自分に自信が持てるのではないかと思いインターンへの参加を決意しました。
インターンシップ受入の目的
集落の農業をもう一度元気にしていきたい。外から新しい風が入ってくることで、集落の人たち・農家の人たちも連携しやすくなり、人と人との繋がりが生まれやすくなります。外から来る若い人のエネルギーで集落の人たちの心に、働く楽しさや元気などを灯してほしい。またインターン生として来る若者には、農山村で暮らす人の魅力、暮らしや生き方を学んでもらい、このようなライフスタイルに共感する人を増やしていきたい。そんな想いから、インターンの受入をスタートしました。
受け入れてみての感想
高橋君が荻ノ島に来たことで間違いなく集落が明るくなりました。今までは一人で黙々と行っていた農作業も、若い人と一緒にやることで、集落の人たちも楽しそうに作業に取り組んでいます。高橋君は非常に素直な子で、集落の人たちも色々と教えやすかったと思います。作業を一緒に行っていく中で、徐々に集落の人たちとの関係も作っていくことができました。高橋君を受け入れたことで、集落の人たち同士が顔を会わせる機会・話す機会が増えました。当初の想像以上の成果があったと感じています。

受入先 春日俊雄さん
これからは、インターンが終わった後も荻ノ島で暮らせるように仕事などの現金収入の仕組みを作らなければならないと感じています。一方で、インターン生自身にも今度どのようにしていきたいのか、改めて考えてもらう必要があります。両者がそれぞれの想いを確認し話し合いながら進めていくことが大事なことだと思います。これからもインターンシップ制度を活用して、集落の雰囲気を楽しいものにしていきたいです。
インターン生の感想
荻ノ島に来る前は、若いというだけで役に立てると思っていましたが、大間違いでした。集落の人たちは何でも自分で出来てしまう。色々なことを教えてもらいました。荻ノ島の暮らしは、良い意味で不便。だからこそ“生きている”という実感が湧きます。研修の中では、何よりも集落の人たちとのつながり、そのなかで色々な技術や知識を学ばせてもらいました。